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2026.01.10 2026.01.30 【医師監修】赤ら顔を即効で治す方法は?自力での応急処置と最短の治療法を解説
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「鏡を見るたびに憂鬱になる赤ら顔」。
赤ら顔は単なる美容上の問題ではなく、毛細血管の拡張や皮膚疾患など、さまざまな原因が関係している症状です。
『今すぐ赤みを消したい』という切実な悩みに対し、皮膚科専門医が『今日できる応急処置』と『最短で治す医療アプローチ』を解説します。
監修医師
天神みきクリニック
院長 河野美己
日本皮膚科学会皮膚科専門医
目次
赤ら顔を即効で治す・隠す5つの方法(応急処置)

赤ら顔を「即座に」完全に治すことは難しいですが、症状を軽減させたり、赤みを目立たなくさせる方法はあります。
①冷やして血管を収縮させる
顔が赤くほてったときに即効性があるのが「冷やす」方法です。
冷たいタオルやアイスパックを使って肌を冷やすと、拡張した血管が収縮して赤みが軽減します。
ただし、冷やしすぎは肌トラブルの原因になるため、1回につき5分程度にとどめましょう。
②グリーンコントロールカラーで赤みをカバー
応急処置として、色補正メイクは即座に赤みをカバーできる方法です。
グリーン系のコントロールカラーは、赤みを補色の原理で中和し、目立たなくさせる効果があります。
これはあくまで一時的なカバー方法であり、根本的な治療にはなりません。
③刺激の少ないスキンケア製品に切り替える
敏感肌型赤ら顔の場合、使用している化粧品やスキンケア製品が肌に刺激を与えている可能性があります。
刺激の少ない製品に切り替えることで、症状の悪化を防ぐことができます。
セラミドやヒアルロン酸は保湿効果が高く、肌バリアを強化します。
また、トラネキサム酸は血管拡張を抑制し、赤みを軽減する効果があります。
一方で、アルコール(エタノール)は肌を乾燥させるため避けましょう。
④ビタミンC配合の化粧水で抗炎症ケア
ビタミンCは抗炎症作用があり、赤ら顔の改善に効果的です。
即効性はそれほど高くないものの、継続使用することで徐々に効果が現れます。
ただし、ビタミンCは紫外線で分解されやすいため、朝使用する場合は日焼け止めと併用することが重要です。
⑤医療機関での治療
自己ケアでは改善が見られない場合や、即効性の高い対策を求める場合は、皮膚科や美容クリニックでの治療が効果的です。
特に毛細血管拡張症やニキビ跡の赤みなどには、レーザー治療が高い効果を示します。
【根本治療】最短で赤ら顔を治すための医療アプローチ
より早く確実な効果を求める場合は、医療機関での専門的な治療を検討することをおすすめします。
特に赤ら顔の改善において、最も効果的とされるのがレーザー治療です。
Vビームレーザー(パルスダイレーザー)
赤ら顔治療の標準的なレーザーで、595nmの波長の光が血管中のヘモグロビンに吸収され、拡張した血管を収縮させます。
治療時間は15~30分程度で、ダウンタイムには個人差がありますが、数日~1週間(紫斑が生じることがある)です。
効果の実感は、1回の治療でも改善を実感できることが多く、推奨回数は3~5回(1か月間隔)です。
ロングパルスYAGレーザー
1064nmの長い波長を持つので、深達性があり、より深部の血管にもアプローチできます。
比較的痛みが少なく、ダウンタイムが短いのが特徴です。
太い血管にも効果的で、根深い赤ら顔にも対応できますが、深達性が高いと、設定によっては傷跡を生じる可能性も高いので、慎重な照射が必要になります。
IPL(光治療)
IPL(Intense Pulsed Light)は、複数の波長を含む光を照射し、赤みだけでなくシミや肌質の改善も同時に期待できます。
マイルドな効果で肌への負担が少なく、ダウンタイムがほとんどありません。
定期的な治療で効果を維持でき、広範囲に照射できるため、顔全体の肌質改善も同時に期待できます。
治療回数は5~10回程度が目安です。
赤ら顔を治す内服薬・外用薬治療
皮膚炎や酒さなど、炎症が主な原因の赤ら顔には、医師の処方による薬物治療が効果的です。
主な内服薬
テトラサイクリン系抗生物質(ビブラマイシンなど)は、慢性的な炎症を抑えます。
効果の実感は2~4週間程度で、治療期間は数か月間継続することが多いです。
主な外用薬
メトロニダゾールゲル(ロゼックス)は酒さの炎症を抑え、2~4週間で赤みの軽減が見られることがあります。
また、イベルメクチンはニキビダニの駆除と抗炎症作用を持ち、酒さの治療に効果的です。
かぶれや炎症がある場合は、ステロイド外用薬やタクロリムス(プロトピック)外用薬、コレクチム外用薬を使用することがあります。
長期使用は避ける必要があるため、症状に合わせて医師が適切に処方します。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、レーザー治療や光治療の効果をサポートする方法として併用されることもあります。
グリコール酸やサリチル酸などの酸を使用して古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促進します。
ただし、敏感肌の方は肌への刺激が強く、悪化させるリスクがあります。
適応に関しては、皮膚科専門医にご相談して、自分に合った治療法を選びましょう。
イオン導入・エレクトロポレーション
ビタミンCやトラネキサム酸などの美容成分を、電気や電気穿孔法を用いて皮膚の深部に浸透させる治療です。
即時的な肌の鎮静効果があり、複数回の施術で赤みの軽減が期待できます。
痛みはほとんどなく、ダウンタイムもありません。
即効性は低いですが、継続することで徐々に効果を実感できます。
高濃度ビタミンC点滴
抗酸化作用の高いビタミンCを高濃度で点滴することで、全身的な抗炎症効果と美肌効果が期待できます。
他の治療との併用で相乗効果が得られ、赤ら顔だけでなく、肌全体の透明感やハリの向上も期待できます。
天神みきクリニックでは、赤ら顔の改善に特化したVビームレーザーやIPLなど、先進的な治療機器を導入しています。
症状によって、内服薬や外用薬、スキンケアを合わせて最適な改善方法をご提案しています。
そもそもなぜ赤くなる?赤ら顔の正体と原因

赤ら顔とは、顔面が慢性的または一時的に赤く見える状態を指します。
皮膚の毛細血管が拡張することで血流が増加し、皮膚表面から赤みとして透けて見える現象です。
特に頬や鼻、額などの顔の中心部に症状が出やすく、肌の色が白い方や皮膚が薄い方に多く見られます。
赤ら顔の主な種類
赤ら顔は、大きく分けて以下のタイプに分類されます。
一過性の赤ら顔
緊張や興奮、気温の変化などによって一時的に顔が赤くなる状態です。
多くの人が経験する正常な反応ですが、頻度や程度が著しい場合は治療の対象となることがあります。
持続性の赤ら顔
常に顔の一部または全体が赤みを帯びている状態です。
酒さ(しゅさ)や脂漏性皮膚炎など、特定の皮膚疾患が原因となっていることが多く見られます。
また、毛細血管拡張症や皮膚の炎症が関係しており、専門的な治療が必要となるケースが多いです。
混合型の赤ら顔
普段から軽度の赤みがあり、特定の状況でさらに悪化するタイプです。
実際には、このタイプの方が最も多いとされており、体質的な要因と環境的な要因が組み合わさって症状が現れます。
赤ら顔と酒さ(しゅさ)の違い
赤ら顔と混同されやすい皮膚疾患に「酒さ」があります。
赤ら顔が顔全体に現れることが多いのに対し、酒さは鼻、頬、額など顔の中心部に現れることが多いです。
酒さは進行すると赤みの他、ブツブツとした発疹や腫瘤が形成されることがあり、ヒリヒリ感やかゆみ、炎症を伴うため、治療が必要な皮膚疾患です。
自己判断での対処は症状を悪化させる恐れがあるため、必ず皮膚科を受診しましょう。
赤ら顔の主な原因

赤ら顔の原因①:酒さ(しゅさ、ロゼーシャ)
酒さは、顔面の慢性的な炎症性疾患で、頬、鼻、額、顎などの中心部に赤みが現れ、毛細血管が透けて見える毛細血管拡張症を伴います。
ほてり感や灼熱感を伴うことがあり、悪化すると丘疹や膿疱ができることもあります。
酒さの明確な原因はまだ完全には解明されていませんが、血管の異常な反応、皮膚の炎症、ニキビダニ(デモデックス)の増殖、遺伝的要因などが関与していると考えられています。
紫外線や寒暖差、アルコール、辛い食べ物、ストレスなどが悪化因子となります。
赤ら顔の原因②:毛細血管拡張症
毛細血管拡張症は、皮膚表面の細い血管が拡張し、赤い線状や網目状に見える状態です。
遺伝的な体質や紫外線によるダメージ、加齢による皮膚の菲薄化などが原因となります。
特に色白で皮膚の薄い方に多く見られ、頬や鼻の周辺に赤い血管が浮き出て見えることが特徴です。
血管が拡張したまま収縮しにくくなることで、常に赤みが透けて見える状態が続きます。
赤ら顔の原因③:脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に起こる慢性の炎症性疾患です。
顔面では鼻の周り、眉間、頬などに赤みとともに細かい鱗屑(りんせつ、皮膚の剥がれ)が見られます。
この疾患は、マラセチアという常在真菌の異常増殖と皮脂の過剰分泌が関係しており、ストレスや季節の変化、不規則な生活習慣によって悪化することがあります。
赤ら顔の原因④:ニキビ・ニキビ跡の炎症
炎症性のニキビが繰り返しできると、その部位の血管が拡張したまま残り、赤みとして現れることがあります。
ニキビの炎症が治まった後も、炎症後紅斑として赤みが数か月から数年続くこともあります。
適切なニキビ治療を行わずに放置すると、赤みが慢性化してしまう可能性があります。
赤ら顔の原因⑤:敏感肌・アトピー性皮膚炎
皮膚のバリア機能が低下している敏感肌やアトピー性皮膚炎では、外部刺激に対して過敏に反応し、炎症や赤みが生じやすくなります。
バリア機能が低下すると、ちょっとした刺激にも肌が反応してしまい、慢性的に炎症を起こしやすい状態になります。
赤ら顔の原因⑥:自律神経の乱れと赤面症
緊張や不安、ストレスなどによって自律神経のバランスが崩れると、顔面の血管が拡張しやすくなります。
いわゆる「赤面症」と呼ばれる状態で、心理的要因が大きく関与しています。
人前で話すときや緊張する場面で顔が真っ赤になってしまう方は、この自律神経の乱れが原因である可能性が高いです。
赤ら顔の原因⑦:生活習慣・環境要因
以下のような要因も赤ら顔を引き起こしたり、悪化させたりすることがあります。
アルコールの過剰摂取
血管拡張作用により顔が赤くなります。
特にアルコール分解酵素の働きが弱い体質の方は、少量のアルコールでも顔が赤くなりやすいです。
辛い食べ物
カプサイシンなどの刺激成分が血管を拡張させます。
体が温まることで、顔の血管も拡張し、赤みが増します。
紫外線
皮膚へのダメージと炎症を引き起こします。
紫外線は皮膚の炎症を引き起こすだけでなく、皮膚を薄くし、血管が透けやすい状態にしてしまいます。
寒暖差
血管の収縮と拡張を繰り返すことで機能が低下します。
寒い屋外から暖かい室内に入ったときに顔が真っ赤になるのは、この寒暖差が原因です。
繰り返さないためのセルフケア

即効性のある対策と並行して、日常的なセルフケアを継続することで、長期的に赤ら顔を目立たなくすることができます。
正しい洗顔方法
赤ら顔の人は特に洗顔方法に注意が必要です。
強くこすったり、熱いお湯で洗ったりすると、肌への刺激となり赤みが悪化する恐れがあります。
ぬるま湯(32~36℃程度)を使用し、低刺激の洗顔料を選びましょう。
また、洗顔料はしっかりと泡立て、肌をこすらず、泡で包み込むように優しく洗います。
こすらないことが重要で、洗いすぎないようにしましょう。
保湿ケアの重要性
肌のバリア機能が低下すると、外部刺激に対して敏感になり、炎症を起こしやすくなります。
十分な保湿を行うことで、バリア機能が強化され、赤みの改善につながります。
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分を含む製品を選び、適切な保湿ケアで肌の防御力を高めましょう。
紫外線対策の徹底
紫外線は肌の炎症を引き起こし、赤ら顔を悪化させる主な要因の一つです。
年間を通じた紫外線対策が重要です。
日差しが強い日はSPF30~50、PA+++以上の日焼け止めを使用し、室内でもSPF30程度の日焼け止めを塗りましょう。
ストレス管理と睡眠の質
ストレスや睡眠不足は自律神経のバランスを崩し、血行不良や赤ら顔の原因となります。
1日7~8時間の睡眠を確保し、質の良い睡眠を心がけましょう。
また、深呼吸やヨガなどで日常的にリラックスできる時間を持つことも、赤ら顔の改善につながります。
赤ら顔に関するよくある質問
最後に、赤ら顔に関するよくある質問に回答します。
赤ら顔は完治しますか?
毛細血管拡張症や酒さなどは完治が難しい場合もありますが、適切な治療とケアで症状を大幅に改善し、ほとんど目立たない状態まで持っていくことは可能です。
体質的な要因も大きい場合には、完全に「治す」というより「コントロールする」という考え方が適切です。
市販の化粧品だけで赤ら顔を治せますか?
軽度の赤みであれば、適切なスキンケアと生活習慣の改善で改善する可能性があります。
ただし、明らかな疾患(酒さ、脂漏性皮膚炎など)が原因の場合は、医療機関での治療が必要です。
数週間セルフケアを続けても改善が見られない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
赤ら顔は遺伝しますか?
赤ら顔になりやすい体質(血管が拡張しやすい、皮膚が薄いなど)は遺伝する可能性があります。
ただし、生活習慣やスキンケアで予防や改善は十分に可能です。
遺伝的な要因があっても、適切なケアを行うことで症状を軽減できます。
まとめ:赤ら顔改善への総合的アプローチ
赤ら顔の改善には、原因の特定と、それに応じた適切な治療法の選択が重要です。
即効性を求める気持ちは理解できますが、焦らず段階的にアプローチすることが、長期的な改善と維持につながります。
天神みきクリニックでは、赤ら顔や酒さなどの赤み治療に力を入れており、お一人おひとりの赤みの状態や原因を丁寧に診察し、赤ら顔の改善に最適な治療法をご提案しています。
天神みきクリニックの赤ら顔・酒さ治療
その「顔の赤み・ほてり」、体質だと諦めていませんか?
赤ら顔や酒さ(しゅさ)は、正しい診断と適切な治療で改善できる疾患です。
当院では、血管に作用するレーザー「Vビーム」をはじめ、内服・外用薬・スキンケア指導を組み合わせた、皮膚科専門医によるトータルケアをご提案します。