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2026.01.30 2026.01.30

赤ら顔のレーザー治療は効果ある?種類・施術回数の目安を徹底解説

「ファンデーションでも隠しきれない頬の赤み」「鏡を見るたびに気になる小鼻の赤み」。

セルフケアを続けても改善しない赤ら顔は、実は肌の奥にある毛細血管のトラブルが原因のことも多く、表面的なケアだけでは根本的な改善が難しいケースがあります。

そこで注目されているのが、美容皮膚科での「レーザー治療」です。

この記事では、赤ら顔の原因から、レーザー治療の効果・施術回数の目安・ダウンタイムまで詳しく解説します。

 

監修医師

院長 河野美巳

天神みきクリニック

院長 河野美己

日本皮膚科学会皮膚科専門医

赤ら顔の症状と原因

赤ら顔とは、顔が通常よりも赤く見えてしまう状態のことです。

特に、皮膚が薄い頬や鼻、あごなどに症状が現れやすいとされています。

医学的には、皮膚の下にある毛細血管が広がり、血液の色が透けて見えることが主な原因と考えられています。

 

赤ら顔の症状タイプ

赤ら顔の原因は一つではなく、いくつかのタイプに分けられます。

毛細血管拡張症

湿疹、化粧、鼻のかみ過ぎなどによる皮膚の擦り過ぎ、ステロイドの長期使用、妊娠によるホルモンバランスの変化といった何らかの原因で毛細血管が拡張し、元に戻らなくなった状態のことです。

気温差や紫外線、アルコール、香辛料などの刺激で症状が悪化しやすく、皮膚の表面に血管が浮き出て見えることもあります。

酒さ(しゅさ)

鼻や頬を中心に、赤み、ほてり、ニキビに似たブツブツを繰り返す慢性皮膚疾患です。

原因には、外的刺激やバリア機能の低下、遺伝的要因、免疫反応などさまざまです。

ニキビ跡の赤み

ニキビの炎症が強く続いた結果、跡が残ってしまった状態です。

炎症により毛細血管が新しく作られたり、拡張したりして赤みの原因になります。

 

赤ら顔がセルフケアでは改善しにくい理由

赤ら顔の根本的な原因は、スキンケア製品が届く肌の表面(表皮)ではなく、その奥にある真皮層の毛細血管にあります。

化粧水や美容液は、肌の保湿やバリア機能のサポートが主な目的であり、広がってしまった血管そのものをなくすことはできません。

むしろ、過度なマッサージや洗浄力の強いクレンジングは、肌への刺激となり症状を悪化させる可能性もあるため注意が必要です。

そのため、真皮層の毛細血管にアプローチして改善するには、美容医療でのレーザー治療を行うことが重要です。

赤ら顔のレーザー治療に使われる主な種類

赤ら顔の治療に用いられるレーザーには、いくつか種類があります。

それぞれに特徴や効果の出やすい赤みのタイプがあり、赤ら顔の原因や肌状態によっても変わります。

レーザーの種類 効果 特徴 必要な施術回数 副作用・ダウンタイム
Vビーム 顔の赤み全般 ヘモグロビンへの吸収率が高い色素レーザー 赤ら顔治療で5回以上。毛細血管拡張症は数回程度 皮膚の赤み・むくみや腫れ・内出血(出血斑)・色素沈着など
ロングパルスYAGレーザー 赤ら顔、小鼻の血管拡張 深くまで達する。ヘモグロビンへの吸収率はVビームよりは穏やか Vビームよりもマイルドな作用のため、回数が必要になることが多い ダウンタイムは比較的短い傾向だが、設定によって異なる。

 

Vビームの特徴

Vビームは、血液の赤い成分(ヘモグロビン)にだけ反応するレーザーです。

厚生労働省が認可した医療機器であり、安全性と有効性が認められています。

顔全体の赤みや、ほてったような赤ら顔にも効果が期待でき、治療は5〜10回前後が目安とされています。

1回でも変化を感じる方もいますが、改善させるには複数回の施術が必要です。

なお、Vビームの特徴や効果に関して詳しく知りたい方は、「VビームⅡ」を確認してください。

ロングパルスYAGレーザーの特徴

このレーザーは、Vビームよりも肌の深部に反応するため、根深い赤ら顔に対応できたり、設定によっては、太い血管にも効果的です。

また、機種の中には、肌質改善目的の設定で使用できるものがあり、温熱を感じる程度で痛みやダウンタイムがないものもあります。

血液の赤い色に反応する力(ヘモグロビンへの吸収率)はVビームより少し穏やかなので、効果を感じるまでには複数回の施術が必要になることもあります。

深達性が高いと、傷跡を生じる可能性も高いので、慎重な照射が必要になります。

赤ら顔の症状に合わせた治療選び

赤ら顔のレーザー治療でしっかりと効果を出すには、「赤みのタイプ」に合った治療を選ぶことがとても大切です。

顔全体に広がる赤みや、ニキビ跡・酒さによる赤みが気になる場合

Vビームレーザーがおすすめです。

血液の赤い色に強く反応するため、毛細血管が原因の赤みに高い効果が期待できます。

赤みと同時に、シミ・くすみ・毛穴なども気になる場合

IPL(光治療)も選択肢の一つです。

レーザーよりもマイルドな作用で、肌全体を整えたい方におすすめです。

また、ダウンタイムが短いのも魅力です。

赤ら顔の原因や見え方にはいくつか種類があり、それによって適したレーザーが変わってきます。

「どれがいいか」は自分では判断しにくいため、まずは皮膚科専門医に相談し、正確な診断を受けることから始めましょう。

 

レーザー治療の回数必要

赤ら顔レーザー治療の効果を実感するまでの回数は、症状のタイプや重症度によって異なります。

赤ら顔レーザー治療の回数の目安は以下の通りです。

症状 治療回数の目安
毛細血管拡張症 2〜10回
酒さの赤み(全顔) 5〜10回
赤ニキビ、ニキビ跡の赤み 3〜10回
傷跡、ケロイドの赤み 2〜5回
老人性血管腫(赤ほくろ) 1〜2回

一般的に1カ月に1度のペースで施術を行うケースが多いため、改善するまで半年ほどかかる場合もあるでしょう。

また、日焼け予定の方や妊娠の可能性がある方、肌への炎症や湿疹が強い方は施術を見送る可能性があるため、注意が必要です。

 

レーザー治療で効果を実感できる時期

赤ら顔レーザー治療は月に1回の頻度で約5〜10回行っていきます。

個人差はありますが効果が感じられるのは3回目位からとなります。

1回の施術で効果がみられる方もいれば、赤ら顔の改善まで複数回の施術が必要な方もいるため、まずは医師に相談をしましょう。

レーザー治療のダウンタイムと副作用

赤ら顔のレーザー治療を受ける前に、ダウンタイムや副作用について理解しておくことが大切です。

Vビームのダウンタイム

代表的なダウンタイムの症状は以下のとおりです。

症状 期間
赤み・痛み 数時間〜2日で落ち着きやすい
腫れ 約1週間で引きやすい
内出血 約1〜2週間で改善

施術の後にはヒリヒリとした痛みが生じる場合があります。

痛みや赤みは多くの場合、数時間〜数日で改善しますが、長引く場合は医師の判断のもと患部の冷却や炎症を抑える薬を使うと症状を抑えられます。

むくみや腫れが生じる場合は1週間ほど、内出血は1~2週間ほどで治まります。

 

ロングパルスYAGレーザーのダウンタイム

代表的なダウンタイムの症状は以下のとおりです。

症状 期間
赤み 約1週間
へこみ 約1〜2週間

肌の毛細血管の拡張を抑制する治療の場合、患部に一週間ほど赤みが出ます。

瘡蓋ができる方もいますが、1週間ほどで自然に剥がれます。

その後患部に1カ月ほど赤みが出る可能性があります。

施術による副作用は個人差があり、副作用が気にならない方もいれば、副作用が強く出る方もいます。

肌の異変に気づいたら、すぐに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。

 

赤ら顔のレーザー治療が効かない・治らないケース

赤ら顔レーザー治療は多くの方に効果が期待できますが、原因によっては効果が出にくいケースもあります。

赤ら顔のレーザー治療が効かない理由

赤ら顔の原因が「血管」ではなく、炎症・バリア機能の低下・脂漏性皮膚炎などによる赤みの場合、レーザーを当てても改善しないことがあります。

また、深い位置にある血管・太い血管・蛇行した血管は、レーザー光が十分に届かず、効果が弱くなることがあります。

レーザーが効かない主な原因

  • 深い層(真皮深層)の血管
  • 太く発達した血管
  • 一本の太い血管がそのまま赤みの原因になっているケース
  • もやっとした広い赤み=無数の細かい血管が網目状に拡張している状態

まずは医師に相談し、原因を特定した後にレーザー治療を行うか検討してください。

赤ら顔のレーザー治療でよくある質問

赤ら顔のレーザー治療について、患者さんからよく寄せられる質問をまとめました。

赤ら顔はどうしたら治りますか?

美容皮膚科では、主に外用薬・内服薬による薬物療法やレーザー治療を用いて改善を目指します。

まず医師が診察し、症状に合った最適な治療法を提案します。

Vビームは痛いですか?

輪ゴムで弾かれるような痛みと表現されることが多いです。

特に、鼻周りなど骨に近い部分や、出力を上げて照射する場合には痛みを感じやすくなります。

VビームⅡは、レーザーを照射する直前に冷却ガスを噴射するため、痛みを軽減することができます。

赤ら顔レーザーの副作用は?

肌の赤みや腫れ、内出血、炎症後色素沈着などを起こすリスクはありますが、通常、時間の経過とともに落ち着きます。

赤ら顔がレーザーで治らないのはなぜですか?

赤ら顔の原因が「血管」ではなく、炎症・バリア機能の低下・脂漏性皮膚炎などによる赤みの場合、レーザーを当てても改善しないことがあります。

また、深い位置にある血管・太い血管・蛇行した血管は、レーザー光が十分に届かず、効果が弱くなることがあります。

 

まとめ|赤ら顔はレーザー治療で自信のある肌へ

赤ら顔は、肌の奥にある毛細血管のトラブルが原因のことも多く、セルフケアだけでは根本改善が難しいケースがあります。

レーザー治療は、赤みの原因となる毛細血管に直接アプローチできる効果的な治療法です。

赤ら顔のレーザー治療のポイント

  • 毛細血管拡張症や酒さ、ニキビ跡の赤みなど、血管が原因の赤ら顔に効果的
  • Vビームレーザーは厚生労働省認可の医療機器で安全性が高い
  • 治療回数は症状により2〜10回程度、1カ月に1度のペースが一般的
  • ダウンタイムは赤み・腫れ・内出血など、1〜2週間程度

レーザー治療が適しているかどうかは、赤ら顔の原因や肌状態によって異なります。

まずは皮膚科専門医に相談し、正確な診断を受けることから始めましょう。

天神みきクリニックの赤ら顔・酒さ治療

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赤ら顔や酒さ(しゅさ)は、正しい診断と適切な治療で改善できる疾患です。

当院では、血管に作用するレーザー「Vビーム」をはじめ、内服・外用薬・スキンケア指導を組み合わせた、皮膚科専門医によるトータルケアをご提案します。

天神みきクリニックの赤ら顔・酒さおすすめ治療法

監修医師

院長 河野美巳

天神みきクリニック

院長 河野美己

日本皮膚科学会皮膚科専門医

長崎大学医学部卒業後、九州大学皮膚科入局。2024年天神みきクリニック開設。
専門は、一般皮膚科、にきび・酒さ治療、抗加齢、美容皮膚科。
日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会ほか所属。

「美容クリニックは敷居が高い」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、お肌の悩みは心まで曇らせてしまうものです。だからこそ当院では、どんな小さなお悩みでも話しやすい雰囲気づくりと、患者様に寄り添う診療を大切にしています。
保険診療から最新の美容医療まで、あなたに一番合った方法を一緒に探していきましょう。