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2026.06.01 2026.06.15 赤ら顔の原因5つを皮膚科専門医が徹底解説|女性に多い要因と改善のポイント
監修
天神みきクリニック
院長 河野美己
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「顔がいつも赤い気がする」「スキンケアを見直しても改善しない」と悩んでいませんか。
赤ら顔は、原因によって対策がまったく異なるため、まず何が赤ら顔を引き起こしているのかを正しく知ることが改善への第一歩です。
赤ら顔の原因は、酒さ・毛細血管拡張症・ニキビなど複数に分類でき、特に女性は更年期・月経周期・妊娠など男性にはない要因が重なりやすいです。
本記事では、赤ら顔の原因を種類別に解説し、女性特有の要因・内臓との関係・原因別の対策まで皮膚科専門医の視点でわかりやすくお伝えします。

赤ら顔とはどのような状態か
赤ら顔の対策を考えるうえで、まず「何が起きているのか」を正しく理解することが大切です。原因によってアプローチが変わるため、メカニズムの把握が改善への近道になります。
結論赤ら顔は「顔が赤い状態が続く症状の総称」で、毛細血管の拡張が根本的なメカニズムです。単なる体質ではなく、原因を特定することで改善できます。赤ら顔の定義と主な症状
赤ら顔とは、頬や鼻周り、顎、額などを中心に慢性的に赤みが見られる状態の総称です。一時的に顔が赤くなる「紅潮」と異なり、刺激がなくても赤みが続くのが特徴です。主な症状は以下のとおりです。
- 鼻・頬・額の慢性的な赤み
- ほてりやヒリヒリ感
- 毛細血管が皮膚表面に透けて見える
- 寒暖差・飲酒・運動で赤みが強くなる
赤ら顔が起こるメカニズム

赤ら顔の根本的な原因は皮膚の真皮層を流れる毛細血管の拡張です。毛細血管が広がったままになることで、血流量が増加して赤みが皮膚表面から透けて見えます。
正常な血管は刺激に応じて収縮・拡張を繰り返しますが、慢性的な炎症・紫外線ダメージ・ホルモンの影響などが重なると、拡張した状態が固定されてしまいます。
拡張の「原因」が何かによって、適切な治療法は大きく変わります。
赤ら顔の主な原因5つ

赤ら顔を引き起こす原因は大きく5種類に分けられます。
「体質だから仕方ない」と思い込んでいる場合も、実は治療できる疾患が原因であるケースが多くあります。
まず自分の赤みがどの原因に当てはまるかを確認してみましょう。
ポイント- 酒さ・毛細血管拡張症・ニキビ跡など、いずれも医療機関で対処できる
- ステロイド外用薬の長期使用による「酒さ様皮膚炎」は自己判断でやめると悪化する
- 見た目が似ていても原因によって治療法がまったく異なるため、専門医の診断が必要
酒さ(しゅさ)
赤ら顔の代表的な原因のひとつが酒さです。鼻・頬・額を中心に慢性的な赤みやほてりが現れる炎症性皮膚疾患で、30〜50代の女性に多く発症します。
進行すると赤いぶつぶつ(丘疹膿疱型)や毛細血管の拡張が加わります。酒さはニキビやアトピーと見た目が似ているため、誤った治療を続けるケースも少なくありません。
酒さと赤ら顔の違いについては別記事で詳しく解説しています。
毛細血管拡張症
毛細血管拡張症は、皮膚表面近くの毛細血管が恒常的に拡張し、赤い線や網目状の模様として透けて見える状態です。
酒さとは異なる疾患ですが、併発することも多くあります。先天的な体質・紫外線の長期ダメージ・ステロイド外用薬の使用などが原因として挙げられます。
ニキビ・ニキビ跡の赤み(PIE)
ニキビが治った後に毛細血管が残り、赤い跡として長期間残る状態を「PIE(炎症後紅斑)」と呼びます。ニキビを繰り返す慢性ニキビでは、PIEが重なり合って顔全体の赤みのように見えることがあります。
炎症後紅斑は、ニキビによる炎症を修復する過程で、毛細血管が拡張したり、新しく作られたりすることが原因です。スキンケアだけでは改善しにくく、ニキビ治療と並行して赤みへのアプローチが必要です。
アトピー性皮膚炎・脂漏性皮膚炎
アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎による慢性的な炎症も、赤ら顔の原因となります。
アトピー由来の赤みはかゆみが強く、肘の内側など顔以外にも症状が出るのが酒さとの違いです。
脂漏性皮膚炎は皮脂が多い鼻周りや眉間に赤みと白い粉が現れます。これらは酒さと見分けが難しく、専門医による鑑別が重要です。
酒さ様皮膚炎(ステロイド外用薬の長期使用)
ステロイド外用薬を顔に長期間使用すると、酒さに似たような症状を呈するようになり、これを「酒さ様皮膚炎(ステロイド性皮膚炎)」といいます。
治療はステロイドの中止ですが、ステロイドをやめると赤みが一時的に急激に悪化する「リバウンド」が起きるため、自己判断での中止は危険です。必ず医師の指導のもとで段階的に減量してください。
市販の湿疹・かぶれの薬にもステロイドが含まれているケースがあるため、顔に長期間使用している方は注意が必要です。
女性に赤ら顔が多い原因|ホルモンとの関係

赤ら顔・酒さは男性よりも女性に多く発症する疾患です。その背景には、女性特有のホルモン変動が血管の拡張収縮に直接影響していることがあります。
月経・妊娠・更年期それぞれのタイミングで赤みの出やすさが変わる理由を解説します。
ポイント- 女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の変動が血管拡張に直結する
- 更年期のホットフラッシュと慢性的な赤ら顔は別の状態。対処法が異なる
- 月経周期・妊娠中・更年期それぞれに赤みが出やすいタイミングがある
月経周期による赤みの変化
排卵後から月経前にかけてプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増加すると、体温が上昇し血管が拡張しやすくなります。この時期は肌が敏感になりやすく、普段は問題ないスキンケア製品でも刺激を感じることがあります。
月経前に特に赤みが強まる方は、生理周期に合わせて刺激の少ないスキンケアに切り替えるだけでも症状が落ち着くケースがあります。
妊娠中に赤ら顔が出やすい理由
妊娠中は女性ホルモンの分泌量が大幅に増加し、血液量も通常の約1.5倍に増えるため血管が拡張しやすい状態になります。
妊娠前には赤ら顔がなかった方でも、妊娠中に新たに症状が出ることがあります。多くの場合、出産後にホルモンバランスが戻ると改善しますが、そのまま残るケースもあります。
妊娠中は使用できる薬剤が限られるため、受診の際は必ず妊娠中であることを伝えてください。
更年期・ホットフラッシュとの違い
閉経前後の更年期には、エストロゲンの急激な減少により自律神経のバランスが乱れ、血管の収縮・拡張コントロールがうまくいかなくなります。いわゆる「ホットフラッシュ」として突然顔が赤くなり、ほてりや発汗を感じる症状が現れます。
ただし、ホットフラッシュは「発作的な一時的な紅潮」であり、持続的な赤みである赤ら顔とは異なります。
更年期症状としての紅潮はホルモン療法や漢方で改善できますが、慢性的な赤ら顔・酒さはまた別の治療が必要です。
スキンケアによる肌ダメージも
女性に多い赤ら顔の要因として、スキンケアによる肌ダメージも見逃せません。ピーリング・スクラブ・アルコール含有の化粧水・落としにくいメイクの摩擦などが、皮膚のバリア機能を低下させ赤みを慢性化させます。
「丁寧にケアしているのに赤みが引かない」という方は、ケア自体が赤みを悪化させている可能性があります。低刺激・ノンアルコール処方のスキンケアへの切り替えを検討してください。
赤ら顔と内臓疾患の関係
赤ら顔の多くは皮膚科的な原因ですが、全身疾患のサインである場合もあります。下記に該当する場合は皮膚科だけでなく内科の受診も検討してください。
肝臓疾患と赤ら顔の関係
肝臓の機能が低下すると、女性ホルモンの代謝がうまく行われなくなり血中のエストロゲンが増加します。
エストロゲンには血管を拡張させる作用があるため、肝硬変や慢性肝炎などの肝臓疾患が進行すると赤ら顔が現れることがあります。
ただし、赤ら顔の原因が肝臓にある場合は、赤みの他に黄疸・疲労感・腹部の膨張感などの全身症状を伴うケースが多いです。赤みだけが症状であれば、肝臓よりも皮膚科的な原因を疑うのが一般的です。
注意が必要な全身疾患
赤ら顔が全身疾患のサインになることはまれですが、以下の場合は早めの受診が必要です。
- 全身性エリテマトーデス(SLE):鼻根部から両頬に広がる「蝶形紅斑」が特徴。関節痛・発熱を伴うことが多い
- 多血症(真性赤血球増加症):顔全体が暗赤色になり、かゆみを伴うことがある
- カルチノイド腫瘍:発作的な紅潮を繰り返す。ほてり・下痢を伴うことがある
上記に心当たりがある方は、皮膚科だけでなく内科や膠原病科への受診も検討してください。
赤ら顔の改善方法
赤ら顔の改善には、日常生活のセルフケアと医療機関での治療という2つのアプローチがあります。
原因にかかわらず共通して実践できる習慣から始め、必要に応じて医療と組み合わせるのが基本的な考え方です。
ポイント- 原因が皮膚疾患(酒さ・毛細血管拡張症)であればセルフケアのみでの改善に限界があり、医療機関での治療が適しています
- 生活習慣・ホルモン由来の赤みはセルフケアで改善できる部分が多い
- ステロイド性皮膚炎は自己判断でやめると悪化するため必ず専門医に相談する
日常生活でできる対策
赤ら顔の原因にかかわらず、日常で共通して実践できる対策があります。症状の悪化を防ぐための基本的な習慣として取り入れてください。
カテゴリ 避けるべきこと 推奨すること スキンケア アルコール配合化粧水・強い洗顔・スクラブ 低刺激・ノンアルコール処方・やさしく洗う 紫外線対策 日焼け止めなしの外出 SPF30以上のノンケミカル日焼け止めを使用 食事 アルコール・辛い食べ物・熱い飲み物 オメガ3脂肪酸(青魚)・ビタミンCの積極摂取 環境 急激な寒暖差・サウナ・激しい運動 体温変化を緩やかにする習慣 睡眠・ストレス 慢性的な睡眠不足・過度なストレス 7〜8時間の睡眠・ストレス発散の習慣化 医療機関での治療方法
原因が酒さ・毛細血管拡張症・ステロイド性皮膚炎である場合は、セルフケアだけでの改善に限界があります。医療機関では症状に応じて以下の治療法が選択されます。
- 薬物療法(保険診療):メトロニダゾール外用(ロゼックスゲル)・テトラサイクリン系内服薬、漢方薬
- VビームⅡレーザー(自由診療):赤みの原因である毛細血管を選択的に熱で凝固・縮小させる、赤ら顔治療のゴールドスタンダード
- IPL光治療(自由診療):全顔の赤みとシミを同時にアプローチ。ダウンタイムが少ない
- アゼライン酸外用(自由診療):炎症・色素沈着を抑える。妊娠中でも使用できるケースがある
天神みきクリニックでは保険診療だけでなく、自由診療も含めて、原因に合った最適な治療プランをご提案しています。
赤ら顔・酒さの治療について詳しくはこちらをご覧ください。
赤ら顔に関するよくある質問
赤ら顔に関するよくある質問に回答します。
赤ら顔は生まれつきですか?治りますか?
肌が白く血管反応性が高い体質は遺伝的な要素がありますが、赤ら顔の多くは酒さや毛細血管拡張症など治療できる原因によるものです。
「生まれつきだから仕方ない」と諦める前に、専門医の診察で原因を特定することをおすすめします。適切な治療で赤みをコントロールできるケースが多くあります。
女性に赤ら顔が多いのはなぜですか?
女性は月経周期・妊娠・更年期によるホルモン変動が血管の拡張収縮に影響し、赤ら顔が出やすい状態になりやすいためです。
また、酒さが女性(特に30〜50代)に多い疾患であることも理由のひとつです。
肝臓が悪いと赤ら顔になりますか?
肝硬変などの重篤な肝疾患では、女性ホルモンの代謝低下による毛細血管拡張が起こり赤ら顔に見える場合があります。ただし、その場合は黄疸・疲労感・腹部膨満感など全身症状を伴うことがほとんどです。
赤みだけが症状の場合は、酒さや毛細血管拡張症など皮膚科的な原因である可能性が高いです。
赤ら顔で何科を受診すればよいですか?
赤ら顔・酒さは皮膚科・美容皮膚科が専門です。酒さの薬物療法(ロゼックスゲル・抗菌薬)は保険適用で受けられるため、まず皮膚科への受診をおすすめします。
更年期のほてりが原因の場合は婦人科との併診が効果的です。全身疾患が疑われる場合(黄疸・関節痛を伴う場合など)は内科・膠原病科にもご相談ください。
赤ら顔の原因が分からない場合の受診先
スキンケアを変えても生活習慣を見直しても改善しない赤みは、医療機関での診察が必要なサインかもしれません。
正確な原因を特定することが、最も効果的な改善策への近道です。受診の目安と適切な診療科を確認しておきましょう。
結論顔の赤みが2週間以上続く・セルフケアで改善しない・悪化している場合は、皮膚科専門医への受診を検討してください。原因を特定することが最も効果的な改善策につながります。
赤ら顔の原因は見た目だけでは判断できないことが多く、自己診断での対処が症状を悪化させるケースもあります。以下のような状態であれば早めの受診をおすすめします。
- 赤みが2週間以上続いている
- 市販薬やスキンケアの変更で改善しない・悪化している
- ステロイド外用薬を数ヶ月以上使用していた
- 赤みに加えてほてり・ヒリヒリ感・ぶつぶつが出ている
- 更年期症状(ほてり・発汗)と赤みが同時に出ている
受診先は皮膚科・美容皮膚科が基本です。保険診療と自由診療の両方に対応したクリニックを選ぶと、症状に応じた選択肢が広がります。
天神みきクリニックの赤ら顔・酒さ治療
その「顔の赤み・ほてり」、体質だと諦めていませんか?
赤ら顔や酒さ(しゅさ)は、正しい診断と適切な治療で改善できる疾患です。
当院では、血管に作用するレーザー「Vビーム」をはじめ、内服・外用薬・スキンケア指導を組み合わせた、皮膚科専門医によるトータルケアをご提案します。