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2026.10.21 2026.10.21 シミ取りはしないほうがいい?後悔する理由と控えるべき人を皮膚科専門医が解説
監修
天神みきクリニック
院長 河野美己
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シミ取りをしたいけれど、「しないほうがいい」「後悔した」という声を見て迷っていませんか。
シミ取りは、シミの種類に合った治療を選べば、長年の悩みを改善できる治療です。一方で、肝斑の見落としやダウンタイムの想定不足から、後悔につながるケースもあります。
この記事では、シミ取りレーザーで後悔しやすい理由と、治療を控えたほうがいい人・タイミングを解説します。後悔しないために確認しておきたいポイントも紹介しますので、迷っている方は参考にしてください。

目次
シミ取りは「しないほうがいい」治療ではない

結論からいうと、シミ取りは一律に「しないほうがいい」治療ではありません。後悔の多くは、治療そのものより、選び方や準備の不足から生まれます。
- シミには種類があり、種類によって合う治療が異なる
- 肝斑があるのに強いレーザーを当てると、かえって濃くなることがある
- ダウンタイムや回数を知らずに受けると「思っていたのと違う」と感じやすい
- 治療後の紫外線対策が不十分だと、シミがまた出てくる原因になる
つまり、しないほうがいいかどうかは、シミの種類と受ける時期、準備しだいで変わります。次の章から、後悔につながりやすい理由を具体的に見ていきましょう。
シミ取りレーザーで後悔しやすい5つの理由

シミ取りで「やらなければよかった」と感じる理由は、主に次の5つです。
- 一時的にシミが濃く見える(炎症後色素沈着)
- 肝斑があると悪化することがある
- 1回で取りきれず、回数と費用がかかることがある
- ダウンタイム中はメイクで隠せない
- 治療後もシミがまた出てくることがある
一時的にシミが濃く見える(炎症後色素沈着)
レーザーを当てた部位は、治療後しばらくして茶色っぽく色づくことがあります。これは炎症後色素沈着と呼ばれ、レーザーの刺激による一時的な反応です。
当院では、きちんと準備した肌にピコスポットで治療を行い、色素沈着が生じた場合、続く期間の目安を約4〜5か月と説明しています。
こうした反応が起こりうると知らずにいると、「シミ取りで濃くなった」と不安になり、後悔につながりやすくなります。多くの場合は数か月で薄くなるため、紫外線と摩擦を避けて経過を見ることが大切です。なお、適切な準備を行わずに治療を行うと、薄くならないこともありますので、準備が大切です。
肝斑があると悪化することがある

頬骨のあたりに左右対称に広がる肝斑は、ほかのシミとは治療の考え方が異なります。
厚生労働科学研究の研究班と日本皮膚科学会などがまとめた「美容医療診療指針」でも、この点に触れています。高い出力のQスイッチルビーレーザーなどを当てると強い炎症が起き、肝斑が悪化することが知られているという内容です。
さらに肝斑は、ほかのシミと重なって出ていることも少なくありません。同指針でも、肝斑には老人性色素斑(日光黒子)などとの合併がみられ、シミは混在することも多いとされています。
肝斑に気づかないまま目立つシミだけを強く照射すると、周りがかえって濃くなったと感じる原因になります。
1回で取りきれず、回数と費用がかかることがある
シミ取りは、1回の照射ですべてのシミが消えるとは限りません。シミの濃さや深さ、治療法によって、必要な回数は変わります。
- ピコスポット:顔のシミで通常1〜3回、手などは3〜4回ほど
- IPL光治療:1か月に1回、3〜5回が目安
- ピコトーニング:2〜4週間ごとに5〜10回が目安
※いずれも当院でご案内している目安で、シミの状態により異なります。
1回分の料金だけを見て始めると、回数を重ねるうちに想定より費用がかさむことがあります。総額の見通しは、カウンセリングで確認しておきましょう。
ダウンタイム中はメイクで隠せない
シミを狙って照射するピコスポットでは、照射後に薄いかさぶたができます。かさぶたが取れるまでの1〜2週間は軟膏を塗って過ごし、その部位にはメイクができません。
一方、ピコトーニングとIPL光治療はどちらもダウンタイムがほとんどなく、施術後からメイクも可能です。
どの施術を受けるかで過ごし方は大きく変わります。仕事や予定と合わせて施術を選ぶことが、後悔を防ぐことにつながります。
治療後もシミがまた出てくることがある
シミ取りは今あるシミを薄くする治療で、シミのできやすい肌質まで変えるものではありません。
老人性色素斑は、顔や手の甲など日光がよく当たる部位に、年齢とともに増えていくシミです。治療したシミが消えても、紫外線を浴び続けると、その近くに新しいシミができることがあります。また、肝斑は紫外線や女性ホルモンなど悪化させる要因が続くと、治療で薄くなったあとも再び濃くなることがあります。
これらを防ぐには、日焼け止めや日傘で紫外線を防ぐ習慣を続けるなど、治療後のケアが重要です。
シミ取りをしないほうがいい人・控えたいタイミング

次に当てはまる場合は、すぐにシミ取りをするより、時期をずらすか、先に別の治療から始めるほうが安心です。
- 肝斑がある、または肝斑かどうか診断を受けていない
- 日焼けをした直後
- 肌に炎症や湿疹がある
- 妊娠中・授乳中
- ダウンタイムやアフターケアの時間が取れない
肝斑がある、または肝斑かどうか診断を受けていない
肝斑がある場合は、目立つシミをいきなりスポット照射するより、肝斑の治療を先に考えます。
美容医療診療指針では、トラネキサム酸の内服やハイドロキノンの外用などが肝斑の治療として挙げられています。レーザーやIPLは、遮光・美白剤・内服などで十分な効果が得られない場合に、併用してもよいという位置づけです。
当院でも、肝斑がある場合は、内服やピコトーニングで肝斑の治療から始めます。ほかに老人性色素斑などの目立つシミがある場合は、肝斑の状態を医師が確認しながら、スポットのシミ取りを加えるかを判断します。
自分のシミが肝斑かどうかは、見た目だけでは判断しにくいものです。自己判断で施術を決めず、まずは医師の診断を受けましょう。
日焼けをした直後
日焼けしたばかりの肌は、紫外線のダメージで敏感になっています。当院では、日焼け直後の方は治療を延期することがあります。
海や屋外レジャーの予定がある時期は避け、肌が落ち着いてから受けるのがおすすめです。
肌に炎症や湿疹がある
ニキビの炎症や湿疹、かぶれなどがある部位は、まず肌の状態を整えることが優先です。
肌の状態によっては、いきなりレーザーを始めるより、内服やスキンケア、肌育治療から始めるほうが近道になることもあります。
妊娠中・授乳中
肝斑は、紫外線や女性ホルモンの影響で悪化しやすいシミです。妊娠中や授乳中はホルモンのバランスが大きく変わり、シミの状態や肌質も変わりやすい時期です。
治療を考えるときは、妊娠中・授乳中であることを必ず医師に伝えて相談してください。
ダウンタイムやアフターケアの時間が取れない
ピコスポットのように、かさぶたが取れるまで1〜2週間かかる施術では、その間の過ごし方が仕上がりに影響します。
大切な予定の直前や、紫外線を避けにくい時期は、施術の種類や時期を医師と相談しましょう。ダウンタイムの少ない治療を選ぶ方法もあります。
ダウンタイムがほとんどないピコトーニングやIPL光治療など、予定に合わせて選べる治療もあります。施術の時期について相談してみませんか?
シミ取りを検討したほうがいい人

一方で、次のような人はシミ取りを検討したほうがいいでしょう。
- セルフケアを続けてもシミが薄くならない
- 年齢とともにシミが増えてきた
- 細かいシミが広い範囲に散らばっている
- メイクで隠すことが毎日の負担になっている
セルフケアを続けてもシミが薄くならない
美白化粧品や日焼け止めは、シミを予防したり、濃くなるのを抑えたりするのに役立ちます。ただ、すでにできたシミは、セルフケアだけでは薄くなりにくいこともあります。
セルフケアを続けても変化がない場合は、医療機関での治療を選択肢に入れてみましょう。シミの種類を診断してもらうと、自分に合うケアや治療が分かります。
年齢とともにシミが増えてきた
顔や手の甲など、日光がよく当たる場所に増えてきた茶色いシミは、老人性色素斑の可能性があります。年齢とともに増えていくのが特徴のシミです。
美容医療診療指針でも、老人性色素斑にはレーザー治療が有効とされています。推奨の強さは、最も高い「行うことを強く推奨する」です。当院では、輪郭のはっきりしたシミにはピコスポットを中心に治療します。
細かいシミが広い範囲に散らばっている
鼻のまわりや頬に小さな茶色い点が散らばっている場合は、そばかすの可能性があります。細かいシミが顔全体に多い場合は、1つずつ照射するより、広い範囲にまとめて照射する方法も選べます。
当院では、IPL光治療やピコトーニングで広い範囲のシミを治療しています。IPL光治療やピコトーニングは、施術後からメイクも可能です。
メイクで隠すことが毎日の負担になっている
シミを隠すためにコンシーラーを重ねたり、メイクに時間がかかったりすることが負担になっている方もいます。見た目の悩みが毎日続いているなら、治療を考えてよいきっかけです。
治療でシミが薄くなれば、メイクの手間が減ることも期待できます。ただし、効果の出方には個人差があるため、カウンセリングで回数や経過の目安を確認しておきましょう。
シミの種類と主な治療法

シミにはいくつかの種類があり、種類によって合う治療法が異なります。当院でシミの種類ごとに中心となる治療法は、次のとおりです。
シミの種類 特徴 当院の主な治療 老人性色素斑 輪郭のはっきりした茶色いシミ。30代以降に多い ピコスポット(広範囲ならIPL光治療やピコトーニング) 肝斑 頬骨のあたりに出る褐色のシミ。くすみとして気づくことも多い ピコトーニング+内服・外用 そばかす 鼻を中心に散らばる小さな点状のシミ IPL光治療またはピコスポット ADM 頬などに左右対称に出る、グレーがかったシミ ピコスポット(3回以上が目安) 表のADMは、頬などにグレーがかって出るシミで、美容医療診療指針でもレーザー治療が強く推奨されています。
表の特徴は、あくまで目安です。見た目が似ていても種類が違うことがあるため、どのシミかは医師の診断で確かめましょう。
※肝斑がある場合は、どのシミでも肝斑の治療を優先します。シミの種類ごとの治療はシミ・肝斑の治療ページで詳しくご覧いただけます。
ピコスポット
ピコスポットは、ピコレーザーをシミに1つずつ当てる治療です。輪郭のはっきりした老人性色素斑や、そばかす、ADMに向いています。
照射後は薄いかさぶたができ、1〜2週間ほどではがれます。その間は軟膏を塗り、照射した部分にはメイクができません。
当院での症例をご紹介します。

年代・症状 30代・そばかす+老人性色素斑 治療内容 ピコスポット(20ショット)6回
お顔全体のそばかすに対し、1回20ショット、6カ所にわけて治療費用 198,000円(税込・自由診療)
20ショット 33,000円×6回主な副作用 かさぶたができ、一時的に色が濃くなることがある(炎症後色素沈着) 治療期間 1年 ピコトーニング
ピコトーニングは、弱い出力のピコレーザーを顔全体に当てる治療です。肝斑や顔全体のくすみに向いています。当院では、肝斑の治療には内服を組み合わせています。
2〜4週間に1回、合計5〜10回ほどが目安です。ダウンタイムはほとんどありませんが、敏感な肌では1週間ほど小さなブツブツが出ることがあります。
肝斑と老人性色素斑が重なっていた症例では、ピコトーニングに加えてピコスポットを行っています。

年代・症状 50代女性・肝斑+老人性色素斑 治療内容 ピコトーニング+クライオポレーション7回、ピコスポット(40ショット)1回 費用 297,000円(税込・自由診療) 主な副作用 かさぶたができ、一時的に色が濃くなる(炎症後色素沈着) 治療期間 1年 IPL光治療
IPL光治療は、幅広い波長の光を顔全体に当てる治療です。そばかすや、細かいシミが広い範囲にある場合に向いています。
当院では、1か月に1回、3〜5回を目安にご案内しています。ダウンタイムはほとんどなく、施術後からメイクもできます。ただし、肝斑は悪化することがあるため、肝斑がある方にはピコトーニングをおすすめしています。
広い範囲のシミにIPL光治療を行った症例です。

年代・症状 40代・頬の広範囲のシミ 治療内容 IPL光治療+クライオポレーション3回 費用 77,000円(税込・自由診療) 主な副作用・リスク 肝斑がある場合は、悪化することがある 治療期間 3ヶ月 シミ取りで後悔しないための4つのポイント

シミ取りで後悔しないためには、受ける前の確認と、受けた後のケアの両方が欠かせません。
- シミの種類と肝斑の有無を診断してもらう
- ダウンタイム・回数・総額を事前に確認する
- 治療前後の紫外線対策と保湿を続ける
- その場で決めず、納得してから受ける
シミの種類と肝斑の有無を診断してもらう
後悔を防ぐために、まず大切なのは治療前の診断です。シミの種類によって合う治療が違い、肝斑が隠れていることもあります。
カウンセリングでは、自分のシミの種類と、肝斑があるかどうかを確認してもらいましょう。
当院では洗顔していただいたうえで、問診・視診に加え、ダーモスコピーや肌画像診断でシミの状態を確認します。肝斑の有無は医師が慎重に判断しています。
ダウンタイム・回数・総額を事前に確認する
受ける前に次の3点を確認しておくと、「思っていたのと違う」を防げます。
- かさぶたや赤みが出る期間と、その間のメイクの可否
- 効果を感じるまでに必要な回数と通院の間隔
- 回数分を含めたおおよその総額
治療前後の紫外線対策と保湿を続ける
治療後の肌は、紫外線の影響を受けやすい状態です。
日焼け止めや帽子、日傘で紫外線を防ぎ、こすらずに保湿を続けましょう。これが、色素沈着を長引かせず、シミがまた出てくるのを防ぐための基本になります。
その場で決めず、納得してから受ける
カウンセリングでは、次の点を確認しておくと安心です。
- 受ける治療の内容と、使う機器や薬
- 期待できる効果と、リスクや副作用
- ほかの治療法の選択肢
カウンセリングで疑問が残ったときは、その場で決めずに持ち帰って検討しても問題ありません。分からないことは、遠慮なく医師に質問しましょう。
シミ取りレーザー以外の選択肢

レーザーに不安がある方や、今は控えたほうがいい時期の方は、ほかの方法から始めることもできます。
- 内服薬:ビタミンC・ビタミンE・トラネキサム酸
- 外用薬:医療機関で扱う美白クリーム
- ホームケア:医療機関専売のスキンケア(ゼオスキンなど)
- 導入治療:美白成分を肌に届けるエレクトロポレーション
当院の内服治療は、ビタミンC・E・トラネキサム酸の3種で、28日分5,500円(税込・別途診察料)です。
ただし、内服や外用だけでは薄くなりにくいシミもあります。たとえばADMは、前述のとおりレーザー治療が有効とされているシミです。シミの種類を確認したうえで方法を選びましょう。
内服から始めるか、レーザーを使うかは、シミの種類によって変わります。当院では診察でシミの種類を確認したうえで、治療法をご提案しています。
シミ取りでよくある質問
シミ取りは危険な治療ですか?
医師の診断のもとで種類に合った治療を選べば、過度に心配する必要はありません。ただし、炎症後色素沈着や肝斑の悪化など、起こりうるリスクはあります。リスクの説明を受け、納得してから始めましょう。
シミ取りの1か月後にシミが濃くなったのはなぜですか?
レーザーの刺激による炎症後色素沈着の可能性があります。当院のピコスポットでは、色素沈着が出る期間の目安を約4か月とご案内しています。
炎症後色素沈着は、ほとんどの場合、数か月で自然に薄くなります。その間は紫外線と摩擦を避けて、経過を見ましょう。
ただし、4か月ほどたっても薄くならない場合や、濃い範囲が広がっている場合は、肝斑など別の原因も考えられます。施術を受けたクリニックに相談してください。
取ったシミはまた出てきますか?
治療したシミの近くに、紫外線の影響で新しいシミができることがあります。また、肝斑は悪化させる要因が続くと、治療で薄くなったあとも再び濃くなることがあります。治療後も日焼け止めなどで紫外線を防ぎ続けることが大切です。
カウンセリングの当日にシミ取りはできますか?
当院では、診察のうえ治療の適応であれば、同日の施術も可能です。ただし、肌の状態によっては当日の施術が難しい場合もあり、肝斑がある場合は肝斑の治療から始めることがあります。
後悔のないシミ取りなら天神みきクリニックへ
この記事のポイントをまとめます。
- シミ取りは一律に「しないほうがいい」治療ではなく、種類に合った治療を選ぶことが大切
- 後悔の主な理由は、炎症後色素沈着・肝斑の悪化・回数と費用・ダウンタイム・治療後にまたシミが出てくることの5つ
- 肝斑がある人や日焼け直後、肌に炎症がある人、妊娠・授乳中の人は、時期や治療法を医師と相談する
- シミの種類と肝斑の有無は見た目では判断しにくく、受ける前の診断が欠かせない
- 治療前後の紫外線対策と保湿が、色素沈着や、治療後にまたシミが出てくるのを防ぐ基本
シミ取りで後悔するかどうかは、治療前の見極めと準備で大きく変わります。やめるかどうかを決める前に、まずは自分のシミの種類を知ることから始めてみてください。
天神みきクリニックでは、皮膚科専門医の院長が、ダーモスコピーや肌画像診断でシミの種類と肝斑の有無を確認します。そのうえで、ピコレーザー・IPL光治療・内服や外用から、一人ひとりに合った治療をご提案しています。女性専門のクリニックで、天神駅から徒歩3分です。シミ取りを迷っている方も、まずはカウンセリングでお気軽にご相談ください。
参考文献