しみの鑑別診断をせずに、レーザー治療は×!
こんにちは。院長の河野美己(こうのみき)です。
今回は、美容治療の基本、「しみ治療」についてお話したいと思います。
「しみ取りしたけど取れない」、「10回くらいトーニングしているけれど、シミが薄くならない」、「フォトフェイシャル(光治療)をしているけど、シミが濃くなってきた」などなど、「他院で治療しているのに良くならない」とおっしゃって受診される方が絶えません。
よくよく話を聞いてみると、「今まで、精密写真を撮ったことはありません」、「肝斑かどうかは言われなかった」、「先生とは最初にちらっと会って、治療できると言われただけ」等など、正確な診断をされずに、シミ治療を開始されてしまった方がたくさんいらっしゃるようです。
シミ治療は、医師にしっかり正確な診断をしてもらい、その上で適応のある治療を提案してもらうというのが必須だと思います。
「安いから」でクリニックを選んだり、「たくさん取ってもらえるから」といきなりシミの取り放題を選ぶのなんてのは、もう危険がいっぱいです。
正確な診断をせずにシミ治療を開始してしまうと、治療効果がないばかりか、シミが悪化してしまうことがよくあります。
一般的にしみと呼ばれているものの中には、
【老人性色素斑】
加齢・紫外線の影響でできる輪郭のはっきりした茶色いシミ
【そばかす(雀卵斑)
遺伝的な要素が強く、鼻を中心に両頬へ点在する小さな褐色斑
【ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)】
20歳前後から出現する、左右の頬などに左右対称性にできるシミ。灰褐色に見える斑点状の色素斑で、アザの一種
【肝斑】
頬骨あたりに出てくる、輪郭がハッキリしないモヤッとした褐色斑
これらは、いわゆるシミと言われているものですが、それ以外にも【脂漏性角化症:イボ】や【炎症後色素沈着:レーザー後やニキビの炎症の後に残る色素沈着】もしみのように見えることがあります。
治療法が異なるので、治療前に鑑別しておくことが大切です。
シミ鑑別のために、問診や視診とともに、当院で大いに役立ってくれているのが、ダーモスコピーと、精密画像診断です。
【ダーモスコピー(医療用拡大鏡)】
皮膚科医の必須アイテムですね。一般的には、色素性病変や腫瘍の鑑別に使用しますが、シミやイボ、色素沈着の鑑別もできますし、性状や深さ、血管の状態なども確認できます。これは臨床経験を重ねることにより、診ることができるようになるアイテムです!
【精密画像診断(肌画像診断 re-Beau2)】
肌状態を「見える化」してくれる画像診断システムです。シミや赤みの状態を評価することができ、肉眼ではわかりづらい薄い肝斑やくすみ、赤みも見えてきます。
正面と左右と、同じ角度でお顔の状態を比較できるので、治療経過を評価するのにも最適です。
また、実際に画像をみていただきながら説明ができますので、納得いただける説明を大切にしている「みきクリニック」には無くてはならないものです。
これらの結果を総合的に判断し、正確な診断と適切な治療を行っています。
美容治療の基本であるしみ治療ですが、日本人のシミは、肝斑に影響されますので、簡単な治療ではないことが多いです! 一緒に、改善を目指していきませんか?
シミでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
当院は、保険診療・自費診療ともに完全予約制です。
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