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2025.06.26 小学生のニキビ対策完全ガイド!正しい治し方から皮膚科治療まで徹底解説
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小学生の子どもに急にニキビができ始めて「どう対処すればいいの?」と悩んでいませんか。
近年、小学生のニキビ相談が増加しており、適切なケアと治療が重要になっています。
この記事では、小学生のニキビの原因から具体的な対処法、皮膚科での治療選択肢まで、保護者の方が知っておくべき情報を分かりやすく解説します。
早期の適切な対応で、ニキビ跡を残さずきれいに治していきましょう。
小学生のニキビの基本知識と発生メカニズム
小学生でもニキビができることは珍しくありません。思春期の始まりとともに、ホルモンバランスの変化によって皮脂分泌が活発になるためです。
小学生のニキビができる年齢と特徴
小学生のニキビは、主に高学年(10~12歳)頃から発生し始めます。性ホルモンの分泌が活性化することで皮脂腺が大きくなり、皮脂分泌が増加することが直接的な原因です。
特に小学生の肌は、皮脂量が急激に増加する一方で、角層の水分量は大人の約3分の1程度しかないという特徴があります。この皮脂量と水分量のアンバランスな状態に加え、バリア機能が未熟であることから、肌トラブルが生じやすくなります。
小学生のニキビの発生部位
小学生のニキビは、皮脂分泌が多い部位から始まります。最初は額(おでこ)を中心に現れ、その後頬やあごまで広がる場合があります。
小学校低学年では額が中心ですが、年齢が上がるにつれて頬にも広がっていく傾向があります。これは成長とともに皮脂分泌の範囲が拡大するためです。
小学生のニキビの種類と進行段階の理解
ニキビは進行度によって4つの種類に分けられ、それぞれ適切な対処法が異なります。段階を理解することで、より効果的な治療選択ができます。
白ニキビ(コメド)
白ニキビは、皮脂や角質が毛穴に詰まった初期段階のニキビです。毛穴の出口が塞がり、内部に皮脂が溜まった状態で、肌表面が小さく盛り上がって白っぽく見えます。
この段階では炎症を起こしていないため、適切なスキンケアで改善が期待できます。ただし、放置すると次の段階に進行する可能性があるため、早期の対処が重要です。
▶︎▶︎白ニキビの治し方を詳しく見る
黒ニキビ(開放面皰)
黒ニキビは、白ニキビの皮脂が酸化してメラニンを含む角質が蓄積され、黒く見える状態です。毛穴の出口が開いているため「開放面皰」とも呼ばれます。
鼻などの皮脂分泌が多い箇所に見られることが多く、触るとザラつきを感じます。黒ニキビも炎症前の段階のため、適切なケアで改善が可能です。
▶︎▶︎黒ニキビの治し方を詳しく見る
赤ニキビ(炎症性ニキビ)
赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビが悪化して炎症を起こした状態です。アクネ菌が皮脂をエサにして増殖し、毛穴内部で炎症が発生します。
盛り上がって固くなり、触ると痛みを感じることもあります。赤ニキビは同じ箇所に再発しやすく、炎症後色素沈着として赤紫や茶色のシミが残る可能性があるため、専門的な治療が推奨されます。
▶︎▶︎赤ニキビの治し方を詳しく見る
黄ニキビ(膿疱性ニキビ)
黄ニキビは、赤ニキビがさらに進行して膿が溜まった最も重篤な段階です。赤く腫れたニキビの真ん中が黄色く見えるのが特徴で、毛包壁が破壊されると炎症が真皮まで広がることもあります。
無理に潰すと、炎症後色素沈着や瘢痕(クレーター状のニキビ跡)につながりやすいため、絶対に触らずに皮膚科での治療を受けることが必要です。
▶︎▶︎黄ニキビの治し方を詳しく見る
小学生のニキビに対する正しいスキンケア方法
適切なスキンケアは、ニキビの予防と改善の基本となります。小学生でも継続しやすい方法を身につけることが大切です。
小学生向けニキビケア洗顔の基本手順
正しい洗顔は、ニキビケアの最も重要な要素です。以下の手順を毎日朝晩2回実践しましょう。
洗顔の正しい手順
- 手を石けんできれいに洗う
- ぬるま湯(32〜35℃程度)で顔を予洗いする
- 洗顔料をしっかりと泡立てる(泡立てネット使用推奨)
- 泡を顔の上で転がすように優しく洗顔する
- 手が直接肌に触れないよう注意する
- ぬるま湯でしっかりとすすぐ
- 清潔で柔らかいタオルで押さえるように水分を取る
洗い残しは肌トラブルの原因になるため、フェイスラインや生え際まで丁寧にすすぎましょう。また、ゴシゴシこすることは絶対に避け、泡の弾力を利用した優しい洗顔を心がけてください。
小学生のニキビ肌に適した保湿ケア
洗顔後の保湿は、ニキビケアにおいて欠かせないステップです。乾燥すると肌のバリア機能が弱まり、過剰な皮脂分泌を招いてしまいます。
小学生には、複雑なステップではなく1品で保湿できるオールインワンタイプがおすすめです。ベタつかずにしっかりと保湿できる製品を選び、洗顔後すぐに使用する習慣をつけましょう。
「油分を与えるとニキビが悪化するのでは」と心配する方もいますが、適切な保湿は逆効果を防ぐために重要です。ノンコメドジェニック(ニキビができにくいことが確認された)製品を選ぶとより安心です。
小学生の紫外線対策とニキビケア
紫外線はニキビや肌荒れの原因の一つとなるため、外出時の日焼け止めは必須です。紫外線は皮脂を酸化させて炎症を悪化させる可能性があります。
小学生でも使いやすいスティックタイプの日焼け止めなら、簡単に塗り直しができて便利です。石けんや洗顔料で落とせるタイプを選べば、肌への負担も軽減できます。
年間を通じて紫外線は降り注いでいるため、曇りの日でも日焼け止めを使用する習慣をつけましょう。
小学生のニキビ治療:皮膚科での専門的アプローチ
ニキビは尋常性ざ瘡という皮膚疾患であり、皮膚科での専門治療が可能です。特に小学生の場合、早期治療でニキビ跡を防ぐことが重要です。
小学生のニキビに対する皮膚科治療のメリット
皮膚科での治療は保険適用となり、1,000~3,000円程度で診察を受けることができます。 早期治療により、ニキビ跡の予防が可能で、長期的な肌の健康を守ることができます。
塩野義製薬・ガルデルマ社による中高生と母親約2,000名を対象とした大規模調査では、以下の結果が示されています(※注1)。
- ニキビにより「恥ずかしい」と感じている子ども:37.8%(母親の認識:20.7%)
- ニキビにより「自信が持てない」と感じている子ども:35.2%(母親の認識:14.6%)
- 母親の54.2%が子どものニキビについて「特に心配は無い」と回答
- ニキビが原因でいじめられた経験のある子どもは930人中21人(2.3%)
- 一方、子どもがニキビでいじめられた経験があることを認知している母親はわずか0.4%
このように、子どもにとってニキビは大きな精神的負担となっており、保護者の認識との間に大きなギャップがあることが調査データで示されています。
保険適用の小学生ニキビ治療薬の種類
現在、保険適用で使用できるニキビ治療薬の選択肢が大幅に増えています。主な治療薬は以下の通りです。
外用薬(塗り薬)の種類
- ディフェリンゲル(アダパレン):毛穴のつまりを改善
- ベピオゲル(過酸化ベンゾイル):殺菌作用と角質剥離作用
- エピデュオゲル:アダパレンと過酸化ベンゾイルの配合薬
- デュアックス配合ゲル:過酸化ベンゾイルと抗菌薬の配合薬
小学生の場合、肌が敏感なことが多いため、刺激の少ない外用抗生剤から開始することが一般的です。年齢が上がるにつれて肌が丈夫になるため、より強力な治療薬が使用できるようになります。
小学生のニキビ治療における注意点
小学生のニキビ治療では、成長期の体への影響を考慮する必要があります。内服抗生剤については、腸内環境への影響を考慮し、長期使用は避けるべきとする専門医も多くいます。
治療は長期的な視点で行う必要があり、通常2週間程度で効果が現れ始めますが、完全な改善には3か月程度かかることが一般的です。すぐに効果が出ないからといって諦めず、継続的な治療が重要です。
小学生のニキビ予防のための生活習慣改善
ニキビは生活習慣と密接に関係しているため、日常生活の見直しが予防の鍵となります。家族全体で取り組むことで、より効果的な対策が可能です。
小学生のニキビと食生活の関係
バランスの良い食事は、健康な肌を保つために不可欠です。チョコレートや脂っぽい食べ物がニキビの直接的な原因になるという医学的根拠はありませんが、栄養バランスの偏りはホルモンバランスの乱れを招く可能性があります。
最近の研究では、牛乳やスキムミルク、ホエイプロテインなどの乳製品がニキビと関連性が高いとされています。これらは男性ホルモンの分泌を促し、皮脂分泌を増加させる可能性があるため、摂り過ぎに注意しましょう。
ニキビ予防に良い食生活のポイント
- 緑黄色野菜を積極的に摂取する
- 食物繊維の多い食材で便秘を予防する
- お菓子やジュースの摂り過ぎを避ける
- 3食バランスよく食べる習慣をつける
小学生のニキビと睡眠の重要性
十分な睡眠は、ニキビ予防において極めて重要です。睡眠不足によってストレスホルモンが増加し、皮脂分泌が促進されることでニキビが悪化します。
小学生の理想的な睡眠時間は9~11時間とされています。就寝の1時間前にはスマートフォンやゲームの使用をやめ、質の良い睡眠を確保しましょう。
また、枕カバーや寝具は汗や皮脂が付着しやすいため、2~3日に1回は洗濯して清潔に保つことが大切です。
小学生のストレス管理とニキビ対策
小学生は大人よりも環境を変えることが難しく、小さなことでも大きなストレスを感じやすい時期です。ストレスは自律神経のバランスを崩し、皮脂の過剰分泌につながります。
子どもが興味を持っていることに挑戦させたり、好きなことをする時間を作ったりすることで、ストレス発散の機会を提供しましょう。子どもがどの程度のストレスを感じているかを把握し、必要に応じてサポートすることが重要です。
小学生のニキビ対処時の注意点とNG行動
ニキビができた時の対応を間違えると、症状が悪化したりニキビ跡が残ったりする可能性があります。正しい知識を身につけて、適切な対処を心がけましょう。
小学生がやってはいけないニキビケア
絶対にやってはいけないNG行動
- ニキビを指で潰す・つぶす
- ゴシゴシと強く洗顔する
- 1日に何度も洗顔料を使って洗顔する
- 前髪でニキビを隠す
- 汚れた手でニキビを触る
特にニキビを潰す行為は、皮膚を傷つけてニキビ跡ができやすくなります。赤ニキビや黄ニキビを潰すと、色素沈着や瘢痕(クレーター状の跡)が生じる可能性が高まります。
無意識に触ってしまう場合は、ニキビ専用のパッチを貼ったり、絆創膏で保護したりする工夫が効果的です。
小学生のニキビ悪化を防ぐ日常生活の工夫
ニキビを悪化させないためには、日常生活での配慮が重要です。 前髪をおでこにかけたり、マフラーやタートルネックで顔を覆ったりすることは、ニキビへの刺激となってしまいます。
適切な対処法
- 自宅ではヘアピンやヘアバンドで前髪をあげる
- 外出時はすっきりとまとめるヘアアレンジを心がける
- 通気性の良い綿素材の衣服を選ぶ
- 肌当たりが柔らかい素材を選ぶ
子どもの気持ちに寄り添いながら「皮膚科で診てもらおう」「一緒にスキンケア商品を選ぼう」とサポートすることが大切です。
小学生のニキビに関するよくある質問と回答
小学生のニキビに関するよくある質問について、専門的な観点から回答します。正しい知識を持つことで、適切な対応ができるようになります。
小学生のニキビは自然に治りますか?
思春期ニキビは成長とともに自然に軽快することが多いですが、適切な治療を行わないとニキビ跡が残る可能性があります。特に炎症性の赤ニキビや黄ニキビは、早期治療が重要です。
「そのうち治る」と放置せず、できるだけ早い段階で適切なケアや治療を開始することをおすすめします。
小学生でも市販のニキビ薬は使えますか?
小学生でも使用できる市販のニキビ薬はありますが、肌が敏感な場合は刺激が強すぎる可能性があります。特に思春期ニキビには、サリチル酸やイオウが配合された製品が効果的ですが、乾燥しやすい肌質の場合は注意が必要です。
市販薬を使用する場合は、まず少量でパッチテストを行い、刺激がないことを確認してから使用しましょう。効果が見られない場合や悪化した場合は、速やかに皮膚科を受診することが大切です。
小学生のニキビ治療はいつから始めるべきですか?
ニキビが気になり始めたら、すぐに適切なケアを開始することが理想的です。白ニキビや黒ニキビの段階であれば、正しいスキンケアで改善が期待できます。
赤ニキビになった場合は、皮膚科での専門治療を検討しましょう。早期治療により、ニキビ跡を防ぎ、子どもの精神的な負担も軽減できます。
まとめ:小学生のニキビは適切な対処で改善しよう
小学生のニキビは、正しい知識と適切な対処により改善が期待できます。ホルモンバランスの変化による自然な現象ですが、放置するとニキビ跡が残る可能性があるため、早期の対応が重要です。
この記事の重要ポイント
- 小学生のニキビは皮脂分泌の増加が主な原因
- 正しいスキンケアと生活習慣の改善が基本
- 皮膚科での治療は保険適用で安全かつ効果的
- ニキビを潰すなどのNG行動は絶対に避ける
- 子どもの気持ちに寄り添ったサポートが大切
子どもにとってニキビは大きな悩みとなることが多いため、保護者の方が正しい知識を持ち、適切なサポートを提供することが重要です。気になる症状がある場合は、一人で悩まず皮膚科での相談を検討してください。
早期の適切な対応により、きれいな肌を保ち、子どもの健やかな成長をサポートしていきましょう。
【参考文献】
※注1) 参考:~中高生と母親 約 2,000 名の意識調査より~ “青春のハードル”ニキビの悩み 親子間で約 2 倍の差 中高生 病院未受診者の半数が「病院に行きたいが、親に言いにくい」,https://www.shionogi.com/content/dam/shionogi/jp/news/pdf/2011/111026.pdf,2025年6月20日ニキビの悩みは皮膚科へ話そう
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