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2025.05.21 赤ニキビの原因と治し方|治らないニキビを効果的に早く治す対処法とは?
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赤く腫れて目立つ赤ニキビは見た目も痛みも気になりますよね。
正しい知識と適切なケア方法を知れば、赤ニキビを早く治して綺麗な肌を取り戻すことができます。
この記事では、赤ニキビの特徴や原因から自宅でできる効果的な治し方、皮膚科での治療法まで詳しく解説します。
正しいスキンケアと生活習慣の改善で、赤ニキビとサヨナラしましょう。
赤ニキビとは?赤ニキビを治す第一歩は正しい理解から
赤ニキビは、毛穴が皮脂や汚れなどで詰まった状態からさらに進行し、アクネ菌が繁殖して炎症を起こして腫れている状態です。
痛みやかゆみを伴うこともあり、放置すると化膿して膿を持った黄ニキビに進行したり、ニキビ跡として残ったりする可能性があります。
赤ニキビができる仕組みを知って対策に活かそう
赤ニキビは以下のような段階を経て形成されます
- 毛穴が皮脂や古い角質で詰まる(白ニキビ)
- 詰まった毛穴内で皮脂を栄養源にアクネ菌が増殖
- アクネ菌に対して免疫機能が働き、炎症が発生
- 炎症により赤く腫れた状態になる(赤ニキビ)
アクネ菌は実はどんな人の肌にも存在する常在菌で、普段は肌を弱酸性に保ち雑菌の繁殖を抑える役割を果たしています。
しかし、皮脂が過剰になるとアクネ菌が繁殖し、炎症を引き起こしてしまうのです。
ニキビの種類の違い
ニキビには進行度によって種類があり、それぞれに適した治し方があります。
ニキビの種類 特徴 主な治し方のポイント 白ニキビ 毛穴に皮脂や角質が詰まった初期段階 毛穴の詰まりを除去する 黒ニキビ 詰まった皮脂が酸化して黒く見える状態 毛穴の詰まりを除去し、皮脂分泌をコントロール 赤ニキビ アクネ菌の繁殖による炎症が発生した状態 炎症を抑える、アクネ菌の繁殖を抑制 黄ニキビ さらに炎症が進行し、膿が溜まった状態 専門医による治療が必要 赤ニキビの治し方は、炎症を抑えることとアクネ菌の繁殖を抑制することが重要なポイントになります。
赤ニキビができる原因とケアの注意点
肌表面への刺激が赤ニキビを悪化させる
赤ニキビは特に外部からの刺激を受けやすい場所に形成されやすいです。
気になるからといって自分で傷をつけたり潰そうとしたりするのはNG行為です。
皮膚は刺激を受けると保護するために角質が固く厚くなります。これによって毛穴がさらに収縮して詰まりやすくなり、アクネ菌が繁殖する原因になってしまいます。
ホルモンバランスの乱れが赤ニキビの改善を難しくする
ストレスや生活習慣の乱れによるホルモンバランスの乱れも、皮脂分泌の増加につながります。
特に女性は生理前に黄体ホルモンの分泌が増えることで皮脂分泌が活発になりやすいです。
また、ストレスを受けると、男性ホルモンやノルアドレナリンが分泌され、過剰な皮脂分泌を引き起こします。
乾燥による皮脂過剰分泌も赤ニキビ治療の障害に
意外かもしれませんが、乾燥も赤ニキビの原因になります。
肌が乾燥すると、肌を守るために皮脂が過剰に分泌されます。その結果、余分な皮脂が毛穴に詰まってニキビを形成します。
洗顔後や紫外線を浴びた肌は特に乾燥しやすいため、適切な保湿が赤ニキビを治す重要なポイントになります。
紫外線による刺激も赤ニキビを治す妨げに
紫外線を浴びると皮膚のバリア機能が低下し、乾燥を感じるだけでなく肌を守るために角質層が厚くなり、毛穴の出口をふさいでしまいます。
毛穴がふさがるとニキビが形成されやすくなるため、紫外線対策も赤ニキビの治療と予防において重要です。
赤ニキビの治し方①自宅でできる応急処置とケア方法
赤ニキビを治す前にしてはいけないNG行為
赤ニキビの治し方を考える前に、まず悪化させないことが重要です。
以下のことは絶対にしないようにしましょう。
- 厚塗りのメイクで隠す:肌への負担を最小限に抑えつつ、自然にカバーすることが大切です
- 過度なスキンケア:清潔を保とうと過度に洗顔を繰り返すと逆効果です
- 触る・潰す:手には多くの菌が付着しており、別の菌に感染したり炎症がひどくなったりします
赤ニキビを即効で治す方法:応急処置のポイント
一晩で赤ニキビを完全に治すことは難しいですが、応急的に症状を軽減する方法はあります。
- まずは触らないようにする:炎症を進行させないために、なるべく触らないようにしましょう
- ニキビパッチで保護する:ニキビができて敏感になっている部分を外部刺激から保護する目的で使用します
- 抗炎症薬を塗る:市販の抗炎症成分入りの薬を使うことで、症状の悪化を防ぎます
ニキビパッチの正しい使い方
ニキビパッチは、ニキビに直接貼り、保護するシート状のパッチです。
主にニキビの悪化を防ぐアイテムとして効果的です。使用方法は以下の通りです。
- 洗顔後、水分をやさしくふき取り、肌には何も塗らずに使用します
- 清潔な手で、パッチの粘着面を極力触らないように注意しながら貼り付けます
- パッチが白く膨らんだり、剥がれてきたりしたら、新しいものに交換しましょう。1日に1回は貼り替えて、患部を清潔に保ちます。長時間貼りっぱなしにすると、雑菌が繁殖したり、肌が蒸れてかえって悪化したりする可能性があります
赤ニキビの治し方に効果的:正しい洗顔方法
赤ニキビを治すには、正しい洗顔も重要です。以下のポイントを守りましょう。
- 洗顔の頻度は1日2回:過度な洗顔は逆効果なので、朝晩の2回に留めます
- ぬるま湯で洗う:熱いお湯は肌を刺激し、必要な皮脂まで取り除くため避けましょう
- 洗顔料をしっかり泡立てる:弾力のある泡で優しく洗います
- ゴシゴシこすらない:肌にダメージを与えずに、泡で包み込むように洗います
- すすぎ残しがないよう丁寧にすすぐ:洗顔料が残ると肌トラブルの原因になります
赤ニキビを治すために欠かせない:保湿ケア
赤ニキビがある肌こそ、適切な保湿が必要です。乾燥を防ぐことで過剰な皮脂分泌を抑制し、炎症の悪化を防ぎます。
保湿のポイント
- 洗顔後すぐに化粧水で保湿
- 低刺激のノンコメドジェニック(ニキビができにくい設計)の製品を選ぶ
- 保湿成分(セラミド、ヒアルロン酸など)を含む製品がおすすめ
- 油分が多い製品は避ける
赤ニキビの治し方②市販薬を使った効果的な治療
赤ニキビに効く市販薬の選び方
赤ニキビの治し方として市販薬を選ぶ際は、以下の有効成分を含むものがおすすめです。
成分 効果 主な商品例 イブプロフェンピコノール 抗炎症作用 ペアアクネクリームW イソプロピルメチルフェノール、イブプロフェンピコノール、アラントイン 殺菌、抗炎症、組織修復 メンソレータム アクネス25 ベンゼトニウム塩化物、イブプロフェンピコノール、トコフェロール酢酸エステル 殺菌、抗炎症、血行促進 マキロン アクネージュ イソプロピルメチルフェノール、イブプロフェンピコノール、ビタミンE酢酸エステル 殺菌、抗炎症、血行促進 アポスティークリーム 炎症を起こして赤く腫れた赤ニキビには、殺菌成分に加えて抗炎症成分も効果的です。
イブプロフェンピコノール・アラントインなどの成分が含まれている薬を選びましょう。
赤ニキビを治すために効果的な市販薬の正しい使い方
市販薬を使う際は、以下のポイントを守りましょう。
- 清潔な肌に使用する:洗顔後の清潔な肌に使用します
- 患部にピンポイントで塗布:赤ニキビのある部分だけに薄く塗ります
- 用法・用量を守る:過剰な使用は刺激になるため、指示通りに使用します。4週間ほど試し、改善していれば、継続することでさらなる効果が期待できます。1ヶ月を過ぎても改善がみられない場合は、中止して医療機関を受診した方がよいでしょう
- 今できているニキビを早く、適切に治すことができる
- ニキビ跡にならないように防ぐことができる
- 適度な有酸素運動(ジョギング、ウォーキング、サイクリングなど)
- 十分な睡眠
- リラクゼーション(瞑想、深呼吸、ヨガなど)
- 趣味の時間を作る
- 正しい洗顔と保湿で肌環境を整える
- 抗炎症成分を含む薬を使用する
- ニキビパッチで保護する
- 生活習慣の改善(睡眠、食事、ストレス管理)
- 皮膚科での適切な治療を受ける(内服薬、外用薬)
- 医師の指示に従った正しいスキンケアを行う
- 生活習慣の抜本的な見直し
赤ニキビの治し方③皮膚科での専門的な治療法
赤ニキビは皮膚科での治療が最も効果的
赤ニキビは既に炎症を起こしている状態のため、セルフケアだけで治すことは難しく、早めに皮膚科で治療を受けるのが最も効果的です。
皮膚科では、医師が肌の状態を診断して、必要なお薬の選択をし処方します。
状況に合わせた適切な治療ができるのが大きなメリットです。
赤ニキビの治療で皮膚科を受診するメリット
赤ニキビの治し方:内服薬による治療
皮膚科では以下のような内服薬が処方されることがあります。
薬名 特徴 ミノマイシン(ミノサイクリン) テトラサイクリン系の抗生物質。抗菌力が高く、比較的耐性菌が少ない ファロム(ファロペネム) ペネム系抗菌薬。アクネ菌が増殖するのに必要な細胞壁を合成できなくする ビブラマイシン(ドキシサイクリン) テトラサイクリン系の抗生物質。優れた抗菌作用と安定した吸収率がある ルリッド(ロキシスロマイシン) マクロライド系の抗生物質。タンパク質の合成を阻害して、増殖を防ぐ 漢方薬
・十味敗毒湯
・清上防風湯
・荊芥連翹湯
・黄連解毒湯抗炎症作用・抗菌作用・皮脂分泌抑制作用などを有し、ニキビ治療に用いられる イソトレチノイン (アクネトレント) 重症ニキビに効果的なビタミンA誘導体で、皮脂分泌抑制と毛穴の角化異常を改善する強力な内服薬 ※内服薬は医師の診断によって処方され、副作用などがあり使用上の注意が必要です。 赤ニキビの治し方:外用薬による治療
皮膚科で処方される赤ニキビ用の外用薬には以下のようなものがあります。
薬名 特徴 アクアチムクリーム・ローション(ナジフロキサシン) ニューキノロン系抗生物質で、皮膚表面の細菌が増殖するのを防ぎ、殺菌する効果がある ダラシンTゲル・ローション(クリンダマイシン) クリンダマイシンを含むリンコマイシン系抗生物質で、炎症を抑える作用がある ゼビアックスローション・クリーム キノロン系の抗菌薬で、アクネ菌などに対して抗菌作用がある デュアック配合ゲル(クリンダマイシン/過酸化ベンゾイル) 過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンの合剤。抗菌作用、抗炎症作用、角質剥離作用などの複数の作用を有し、赤や黄ニキビを改善する効果がある ベピオゲル・ローション(過酸化ベンゾイル) 抗菌作用と角質剥離作用があり、毛穴の詰まりを改善する エピデュオゲル(アダパレン/過酸化ベンゾイル) アダパレンと過酸化ベンゾイルの両方の成分を配合した薬剤で、毛穴詰まりと抗菌作用の両方の効果が期待できる ディフェリンゲル(アダパレン) 毛穴の詰まりを解消し、肌のターンオーバーを正常化する効果がある イベルメクチンクリーム 抗寄生虫作用と抗炎症作用を持ち、特にニキビダニ(デモデックス)の駆除や酒さ(赤ら顔)、炎症性ニキビに効果的 アゼライン酸クリーム 抗菌・抗炎症作用と色素沈着の改善効果があり、ニキビと同時にニキビ跡にも有効な比較的マイルドな外用薬 これらの薬剤は医師の診断に基づいて処方されるため、自己判断で使用せず専門医に相談しましょう。
赤ニキビを予防する生活習慣と長期的な治し方
赤ニキビになりにくい環境を整える:睡眠と食事の重要性
睡眠の質を高める
健康な肌を保ち、赤ニキビを予防・改善するためには十分な睡眠が大切です。
睡眠の質が良くないと肌の免疫力が低下し、赤ニキビの治りが遅くなることがあります。
また、清潔な寝具を使用することも重要です。
赤ニキビに効果的な栄養素を取り入れる
栄養バランスの良い食事は赤ニキビの予防と治療に役立ちます。
以下の栄養素を意識して摂取しましょう。
成分 効果 食品例 タンパク質 肌のターンオーバーを正常にする 肉類、魚介類、卵、乳製品など 必須脂肪酸 血流を促進し、肌や粘膜を強くする サケ、サバ、イワシ、カキ、カニなど 食物繊維 腸内環境を整えるサポートをする 玄米、納豆、イモ、バナナ、根菜、キノコ類、海藻類など ビタミンB群 肌を修復するときに使われる 豚肉、鶏肉、サバ、カツオ、ごま、玄米、アーモンド、アボカドなど ビタミンE 抗酸化作用があり、血行を良くして肌のターンオーバーを促進する 緑茶、アーモンド、モロヘイヤなど ストレス管理も赤ニキビを治す重要なポイント
ストレスは赤ニキビの原因となるホルモンバランスを乱し、肌のターンオーバーを妨げます。
自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。
効果的なストレス解消方法
赤ニキビの治し方まとめ:症状別アプローチで早期解決を
赤ニキビは放置すると痕が残る可能性がありますので、早めの対処が重要です。
症状の程度によって適切な治療法を選びましょう。
軽度の赤ニキビの治し方
中〜重度の赤ニキビの治し方
赤ニキビはきちんとしたケアと適切な治療で改善できます。
自己流の対処で悪化させるよりも、特に症状が強い場合は早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
正しい知識と適切なケアで、健やかで美しい肌を取り戻しましょう。