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2026.06.15 2026.06.15 顔の赤みをとるスキンケアを皮膚科専門医が解説|タイプ別ケア方法も
監修
天神みきクリニック
院長 河野美己
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「保湿をしっかりしているのに顔の赤みが引かない」「スキンケアを変えるたびにヒリヒリする」という悩みを抱えている方は少なくありません。
顔の赤みをとるスキンケアには、赤みのタイプを見極めて、適切な成分を選ぶことが大切です。間違ったケアを続けると、かえって赤みが悪化することもあります。
本記事では、赤みのタイプ別にスキンケアのポイントと避けるべきケアを解説し、セルフケアで改善しない場合の目安もお伝えします。

目次
顔の赤みをとるスキンケアの基本的な考え方

スキンケアを見直す前に、赤みが起きているメカニズムを理解しておくことが大切です。原因を無視してケアを重ねても、改善どころか悪化につながることがあります。
- 赤みのタイプ(乾燥・敏感肌・PIE・酒さ)によってケア方法が異なる
- バリア機能の低下が赤みを長引かせる。保湿と低刺激ケアが土台になる
- 間違ったスキンケア(強い洗顔・アルコール入り化粧水)が赤みを悪化させることもある
赤みの根本にあるメカニズム
顔の赤みは、皮膚の真皮層にある毛細血管が拡張し、血流量が増えることで赤みが透けて見える状態です。大きく2つのパターンがあります。
一つ目は炎症による一時的・慢性的な拡張(ニキビ・湿疹・酒さなど)、二つ目はバリア機能の低下による外部刺激への過剰反応です。このどちらかによって赤みの出方や対処法は異なります。
バリア機能の低下が赤みを長引かせる理由

健康な皮膚は角質層が外部刺激から守るバリアとして機能していますが、過度な洗顔・乾燥・摩擦・紫外線などでバリア機能が低下すると、わずかな刺激でも炎症が起きやすくなります。
赤みが慢性化している方の多くは、バリア機能の修復と炎症の鎮静を同時に行う必要があります。まず刺激を減らし、正しく保湿することが赤みをとるスキンケアの出発点です。
赤みのタイプ別スキンケアの選び方
赤みの原因によって、効果的なスキンケアの方向性は変わります。自分の赤みがどのタイプに近いかを確認してから、ケアを選ぶようにしましょう。

乾燥・敏感由来の赤みはセラミド・パンテノール配合の保湿重視ケアへ。酒さ・毛細血管拡張由来の赤みはセルフケアの限界があり、医療機関での治療が適しています。
乾燥・バリア機能低下による赤み
洗顔後にヒリヒリしたり、季節の変わり目に赤みが増す場合は、乾燥によるバリア機能低下が原因のケースが多くあります。この場合は保湿の充実と低刺激ケアへの切り替えが最優先です。
セラミド(特にヒト型)は皮膚のバリアを構成する成分で、バリア機能の修復に役立ちます。パンテノール(プロビタミンB5)は肌荒れを修復し炎症を和らげる効果が期待できます。グリチルリチン酸2K(甘草由来の抗炎症成分)は炎症を鎮める作用があります。
洗顔後はタオルで擦らずに押さえ、化粧水→乳液→クリームの順でしっかり保湿してください。
刺激への過敏反応による赤み(敏感肌)
特定の化粧品を使ったときや、気温変化・花粉などの環境変化で赤みが出やすい方は、皮膚の免疫バランスの乱れが関与しています。この場合は「新しい成分を試さない期間を作ること」が最初のステップです。
アラントイン(抗刺激・修復)、カモミールエキス、ツボクサエキス(CICA・抗炎症)は敏感肌の赤みに有効とされる成分です。スキンケアはシンプルに絞り、化粧水・乳液の2ステップに一時的に戻すことで皮膚への刺激を最小化できます。
ニキビ・ニキビ跡による赤み
ニキビが治った後に赤い跡が残る「PIE(炎症後紅斑)」は、ニキビによる炎症で毛細血管が拡張したまま残っている状態です。ニキビを繰り返すほどPIEが重なり、顔全体が赤みがかって見えることがあります。
ビタミンC誘導体は毛細血管の拡張を抑え、色素沈着を防ぐ効果が期待できます。ナイアシンアミドも炎症後の赤みの改善に有効とされています。
ニキビ自体を減らすことが根本的な解決になるため、ニキビ治療と赤みケアを並行して行うことが大切です。
酒さ・毛細血管拡張による慢性的な赤み
鼻・頬・額に慢性的なほてりや赤みがある場合は、酒さや毛細血管拡張症が原因のことがあります。酒さや毛細血管拡張症による赤みはスキンケアのみでの改善に限界があり、医療機関での治療が適しています。
一方で、スキンケアは治療の補助として重要な役割を担います。酒さに合ったスキンケア方法については別記事で詳しく解説しています。
赤ら顔・酒さの治療について詳しくはこちらをご覧ください。
赤みをとるスキンケアの3ステップ
赤みをとるためのスキンケアは、特別な製品を増やすことよりも、正しい順序と手技で行うことが重要です。以下の3ステップを基本として取り入れてください。

- 洗顔はぬるま湯・弱酸性・摩擦ゼロの3原則で
- 保湿は化粧水で水分を補い、乳液・クリームで油分でふたをする
- 日焼け止めはノンケミカル処方を選ぶと刺激が少ない
ステップ1:低刺激洗顔
赤みのある肌への洗顔は、弱酸性・泡立てタイプ・ぬるま湯(32〜34℃)の3原則を守ることが基本です。アルカリ性の洗顔料は肌のpHバランスを乱し、バリア機能をさらに低下させます。
スクラブ洗顔・電動洗顔ブラシ・ゴシゴシ拭きはすべて赤みを悪化させる原因になります。洗顔後は清潔なタオルを顔に当て、押さえるようにして水分を取ってください。
ステップ2:保湿ケア(化粧水→乳液→クリーム)
保湿は「水分補給→蒸発防止」の順番が基本です。化粧水(水分)→乳液 or クリーム(油分でふた)の順で重ねることでバリア機能の修復をサポートします。
アルコール(エタノール)配合の化粧水は赤みを悪化させることがあるため、ノンアルコール処方を選ぶことをおすすめします。また、香料・着色料・高濃度のピーリング成分(AHA・BHA)も赤み肌には刺激になりやすいため、成分表示を確認する習慣をつけてください。
ステップ3:紫外線対策(日焼け止め)
紫外線は毛細血管を支えるコラーゲンを破壊し、赤みを慢性化させる要因になります。日焼け止めは毎日使用することが赤み悪化の予防として重要です。
赤みのある肌には、紫外線散乱剤(酸化亜鉛・酸化チタン)を主成分とするノンケミカル(無機系)処方が刺激が少なくおすすめです。SPF30以上・PA+++以上を目安に選んでください。
赤みを悪化させるスキンケアNGリスト

良かれと思って続けているケアが、実は赤みを悪化させている場合があります。以下の行為に心当たりがあれば、まず見直すことが赤みを改善する近道です。
「丁寧にケアしているのに赤みが引かない」という方は、ケア自体が刺激になっている可能性があります。まず「やめること」から始めましょう。
カテゴリ NGの行為・成分 なぜ悪いのか 洗顔 熱いお湯での洗顔・スクラブ・電動ブラシ 皮脂を過剰に除去し、バリア機能を破壊する 化粧水 アルコール(エタノール)配合製品 揮発時に皮膚を冷やし、炎症を刺激する 美容液 高濃度AHA(グリコール酸)・BHA(サリチル酸) 赤み肌には刺激が強く、炎症を悪化させやすい クレンジング 強いクレンジングオイル・毎日のW洗顔 皮脂膜を奪い、バリア機能を低下させる 日常習慣 タオルで顔を強く拭く・うつ伏せ寝 摩擦が毛細血管に慢性的な刺激を与える 成分 香料・着色料・鉱物油(敏感肌の場合) 接触性皮膚炎やアレルギー反応を引き起こすことがある 赤みに有効なスキンケア成分一覧

赤みに対応したスキンケアを選ぶ際は、成分表示を確認することが重要です。以下の成分は赤みの鎮静・バリア修復・炎症抑制に有効とされています。
成分は「バリア修復系」と「抗炎症系」の2種類に分けて選ぶと製品選びがしやすくなります。両方が配合された製品を選ぶとより効果的です。
成分名 カテゴリ 期待できる働き セラミド(ヒト型) バリア修復 角質層の構造を整え、外部刺激から肌を守る パンテノール(プロビタミンB5) バリア修復・抗炎症 肌荒れを修復し、炎症を和らげる グリチルリチン酸2K 抗炎症 甘草由来の炎症抑制成分。赤みや痒みを和らげる アラントイン 抗炎症・修復 抗刺激・皮膚修復。敏感肌に広く使用される CICA(ツボクサエキス) 抗炎症 鎮静・修復効果。赤みや炎症を落ち着かせる トラネキサム酸 抗炎症 血管透過性を抑え、赤みを改善する効果が期待できる ビタミンC誘導体 抗酸化・血管ケア 毛細血管の拡張を抑え、炎症後の赤みの改善に有用 ナイアシンアミド 抗炎症・美白 炎症後紅斑(PIE)の改善に有効とされている スキンケアで改善しない赤みは皮膚科へ

スキンケアの見直しで改善する赤みもありますが、原因が皮膚疾患(酒さ・毛細血管拡張症・ステロイド性皮膚炎など)である場合は、セルフケアのみでの対処に限界があります。以下に当てはまる場合は受診を検討してください。
受診を検討すべき赤みのサイン
- 2週間以上スキンケアを見直しても赤みが改善しない
- 鼻・頬・額にほてりや熱感が繰り返し起こる
- ニキビのようなぶつぶつが赤みと一緒に出ている(毛穴の詰まりなし)
- ステロイド外用薬を数ヶ月以上使用していた
- 頬や鼻に細い血管が透けて見える
スキンケアを2〜4週間見直しても赤みが引かない・むしろ悪化する場合は、皮膚科・美容皮膚科への受診が改善への近道です。
医療機関で受けられる赤み治療
皮膚科・美容皮膚科では、スキンケアでは対処できない赤みに対して以下の治療が選択されます。保険診療と自由診療を組み合わせた治療が可能です。
- 薬物療法(保険診療):ロゼックスゲル(メトロニダゾール)・テトラサイクリン系内服薬、漢方薬など。酒さに保険適用
- VビームⅡレーザー:毛細血管を選択的に熱で縮小させる
- IPL光治療:全顔の赤みとシミを同時にアプローチ。ダウンタイムが少ない
- アゼライン酸外用:炎症・PIEの改善に有用。肌への刺激が少なく長期使用に向く
赤ら顔・酒さの治療についての詳細はこちらをご確認ください。
顔の赤みをとるスキンケアでよくある質問
顔の赤みをすぐに抑える方法はありますか?
一時的な赤みには、グリチルリチン酸2K・アラントイン配合の美容液を患部に使うことで炎症を落ち着かせることができます。なお、保冷剤などによる急激な冷却は血管収縮後にリバウンドで拡張するため、かえって赤みを悪化させることがあります。ひんやり程度の常温水での洗顔で十分です。
慢性的な赤みは根本原因へのアプローチが必要ですので、「ほてり・熱感・ぶつぶつ」を伴う赤みが繰り返す場合は皮膚科専門医への受診をおすすめします。
顔の赤みに化粧水はノンアルコールでないとダメですか?
すべての方にとってアルコール入りがNGというわけではありませんが、赤みやヒリヒリ感がある方にはノンアルコール処方の方が刺激が少ないため推奨します。アルコールは揮発するときに皮膚を冷やし、敏感な血管に刺激を与えることがあります。現在使用している化粧水を使うたびに赤みが強まる場合は、ノンアルコール処方への切り替えを試してみてください。
保湿しすぎると赤みが悪化しますか?
適切な保湿は赤みの改善に役立ちますが、油分が多すぎるクリームを厚く塗りすぎると、毛穴を詰まらせてニキビを悪化させることがあります。また、酒さの方の場合は重すぎるテクスチャーが肌に熱感を与えることもあります。赤みのある方は「べたつかない程度の保湿」を心がけ、重ねる量を調整してください。保湿しすぎによる赤ら顔の悪化については別記事でも解説しています。
顔の赤みに日焼け止めは必要ですか?
はい、必要です。紫外線は毛細血管を支えるコラーゲンを分解し、赤みを長期化させる要因になります。赤みのある方こそ毎日の紫外線対策が重要です。刺激が少ないノンケミカル(紫外線散乱剤配合)処方の日焼け止めをSPF30以上・PA+++以上で使用してください。曇りの日も紫外線はあるため、室内にいる日も朝の保湿後に塗る習慣をつけることをおすすめします。
顔の赤みのスキンケアなら天神みきクリニックへ
ここまで解説した、顔の赤みをとるスキンケアのポイントを振り返ります。
- 顔の赤みは乾燥・敏感肌・PIE・酒さの4タイプがあり、タイプによってケア方法が異なる
- 洗顔はぬるま湯・弱酸性・摩擦ゼロが基本。アルコール入り化粧水や高濃度ピーリングは避ける
- セラミド・パンテノール・グリチルリチン酸2K・トラネキサム酸などが赤みに有効な成分
- 2〜4週間見直しても改善しない場合は皮膚疾患(酒さ・毛細血管拡張症など)の可能性がある
顔の赤みはセルフケアで改善できるケースもありますが、酒さや毛細血管拡張症が原因の場合は医療機関での治療が必要です。天神みきクリニックでは保険診療と自由診療を組み合わせ、赤みの原因に合った治療プランをご提案しています。
「スキンケアを変えても改善しない」「何科に行けばよいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
天神みきクリニックの赤ら顔・酒さ治療
その「顔の赤み・ほてり」、体質だと諦めていませんか?
赤ら顔や酒さ(しゅさ)は、正しい診断と適切な治療で改善できる疾患です。
当院では、血管に作用するレーザー「Vビーム」をはじめ、内服・外用薬・スキンケア指導を組み合わせた、皮膚科専門医によるトータルケアをご提案します。